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P(無機リン)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • P(無機リン)
    3H040-0000-023-272
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    (1ヵ月)
    1~2

    17
    ※4
    モリブデン酸直接法
    2.4~4.3(mg/dL)
その他の受託可能材料

診療報酬

D007(03)
無機リン及びリン酸
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆

  • 「無機リン及びリン酸」については、両方を測定した場合も、いずれか一方のみを測定した場合も、同一の所定点数により算定する。

容器

臨床意義

細胞内無機リン(IP)の大部分は有機リン酸化合物として存在するが,血液中では大部分が無機リンである。通常,血中で測定するのは無機リンである。
高度の低リン血症は細胞内有機リン酸化合物の合成障害などをきたし,各種の細胞機能の障害をもたらし高度の高リン血症は異所性石灰化などをきたす。無機リンの代謝はCa調節ホルモンの影響を強く受けることから,血清Ca,血清PTH,腎尿細管機能(糖尿,アミノ酸尿),酸塩基平衡,あるいは血中ビタミンD代謝物などを併用することにより病態を把握できる。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

Fanconi症候群, Mg・Ca・Alの経口投与, ビタミンD欠乏症, 異所性副甲状腺ホルモン産生腫瘍, 吸収不良症候群, 原発性副甲状腺機能亢進症, 呼吸性アルカローシス

上昇する疾患

ビタミンD中毒, 横紋筋融解症, 過剰摂取, 急性リン負荷, 甲状腺機能亢進症, 重症溶血, 腎不全, 副甲状腺機能低下症, 先端肥大症

参考文献

測定法文献
Drewes PA:Clinica Chimica Acta 39-81~88 1972
臨床意義文献
小川 愛一郎 他:医学と薬学 22-2-321~328 1989

関連項目

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