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子宮頸管粘液中 顆粒球エラスターゼ

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 子宮頸管粘液中 顆粒球エラスターゼ
    3B200-0000-058-062
    子宮頸管粘液
    VP6
    凍結
    (1ヵ月)
    2~4

    116
    ※1
    ラテックス凝集免疫法
    1.60以下(μg/mL)

備考


検体採取方法は下記をご参照ください。

診療報酬

D004(08)
顆粒球エラスターゼ(子宮頸管粘液)
尿・糞便等検査判断料34点

  • 「顆粒球エラスターゼ(子宮頸管粘液)」は、絨毛羊膜炎の診断のために妊娠満22週以上満37 週未満の妊婦で切迫早産の疑いがある者に対して行った場合に算定する。

容器

補足情報

臨床意義

切迫早産や前期破水(PROM)またはそれを成因とする早産は絨毛羊膜炎(CAM)が原因となり発症することが多い。このCAMは頸管炎や腟炎の上行波及により発症するためCAM発症前に頸管炎,腟炎を診断し,早期に抗菌的治療を施すことで切迫早産,PROM,早産を防止することが可能である。また,切迫早産発症例においてもCAMが原因となるものには頸管炎,腟炎が存在するため頸管炎,腟炎の合併の有無を判定することで切迫早産の原因をCAM関与の面から鑑別することが可能となる。
顆粒球エラスタ-ゼは生体防御のため,細菌感染巣に遊走する好中球から放出される酵素であり特異的な炎症マーカーとして活用することが可能である。従って,妊婦の子宮頸管部より採取した粘液を検体として用い,同検体中の顆粒球エラスタ-ゼ量を測定することにより,頸管炎,腟炎の有無,ひいては切迫早産,PROM,早産の診断における有用性が示唆される。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

CAMによる切迫早産, 子宮頸管炎, 前期破水, 腟炎

参考文献

測定法文献
北村 光 他:臨床検査機器・試薬 21-4-357~361 1998
臨床意義文献
寺尾 俊彦 他:産婦人科の実際 42-13-2021~2031 1993

関連項目

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