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○子宮頸管粘液中 顆粒球エラスターゼ
項目コード:8775 3 / 015140738
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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子宮頸管粘液中 顆粒球エラスターゼ
3B200-0000-058-062 -
子宮頸管粘液
- VP6
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(1ヵ月)
- 2~4
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116
※1
- ラテックス凝集免疫法
- 1.60以下(μg/mL)
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子宮頸管粘液中 顆粒球エラスターゼ
備考
検体採取方法は下記をご参照ください。
診療報酬
D004(08)
顆粒球エラスターゼ(子宮頸管粘液)
尿・糞便等検査判断料34点
- 「顆粒球エラスターゼ(子宮頸管粘液)」は、絨毛羊膜炎の診断のために妊娠満22週以上満37 週未満の妊婦で切迫早産の疑いがある者に対して行った場合に算定する。
容器
VP6 旧容器記号 W6 専用容器3
内容:抽出液 (リン酸バッファー)
貯蔵方法:室温 (抽出液は冷蔵)
有効期間:製造から1年
補足情報
VP6 (旧容器記号 W6 専用容器3) 検体取り扱い方法
採取方法
- 子宮腟部の粘液を綿球で丁寧に拭い取ります。
- 綿球を子宮頸管内腔に挿入します。注3)
- 綿棒をゆっくりと2回転させ、頸管粘液を採取します。注4)
注意事項
- 子宮頸管部より採取してください。
- 検体採取は腟部洗浄前に行ってください。
- 綿棒が外子宮口周辺の分泌物や粘液に接触しないようにしてください。 綿棒の先が初めて接触する部分が頸管内腔であるように挿入してください。
- 綿棒1回転あたり約5秒をかけ、自然に粘液を浸み込ませるようにしてください。
少量の固形物が付着した場合には、接子等などで取り除いてください。
- 採取した検体は15分以内に抽出作業を行ってください。
[ご注意]
検体採取時に無理な力が掛かりますと、綿棒が折れる可能性がありますので充分ご注意ください。
抽出方法
- 抽出液の入った抽出容器の青色キャップをはずします。
- 頸管粘液を採取した綿棒を浸けて、2~3分間放置します。
その後、綿棒を20~30回細かく上下させて検体を抽出します。
- 綿棒に浸み込んだ検体抽出液を抽出容器ごと指で押しつぶす等して絞り出した後、綿棒を取り除きます。
- フィルターをセットします。
- 検体抽出液を検体保存容器へ濾過します。この時の加圧は1回のみとし、5~7滴 (約300μL) を分取します。
必要量が得られない場合は検体採取からやり直してください。
検体保存容器に白色キャップをして保存します。冷蔵 (8℃) で3日以内、凍結 (-15℃以下) で3ヵ月以内に測定してください。
臨床意義
切迫早産や前期破水(PROM)またはそれを成因とする早産は絨毛羊膜炎(CAM)が原因となり発症することが多い。このCAMは頸管炎や腟炎の上行波及により発症するためCAM発症前に頸管炎,腟炎を診断し,早期に抗菌的治療を施すことで切迫早産,PROM,早産を防止することが可能である。また,切迫早産発症例においてもCAMが原因となるものには頸管炎,腟炎が存在するため頸管炎,腟炎の合併の有無を判定することで切迫早産の原因をCAM関与の面から鑑別することが可能となる。
顆粒球エラスタ-ゼは生体防御のため,細菌感染巣に遊走する好中球から放出される酵素であり特異的な炎症マーカーとして活用することが可能である。従って,妊婦の子宮頸管部より採取した粘液を検体として用い,同検体中の顆粒球エラスタ-ゼ量を測定することにより,頸管炎,腟炎の有無,ひいては切迫早産,PROM,早産の診断における有用性が示唆される。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
CAMによる切迫早産, 子宮頸管炎, 前期破水, 腟炎
参考文献
測定法文献
北村 光 他:臨床検査機器・試薬 21-4-357~361 1998
臨床意義文献
寺尾 俊彦 他:産婦人科の実際 42-13-2021~2031 1993