現在のラボ:中央ラボ

項目コード:8775 3
検査項目
JLAC10
&1
検体採取方法は下記をご参照ください。
D004(08)
顆粒球エラスターゼ(子宮頸管粘液)
尿・糞便等検査判断料34点
内容:抽出液 (リン酸バッファー)
貯蔵方法:室温 (抽出液は冷蔵)
有効期間:製造から1年
[ご注意]
検体採取時に無理な力が掛かりますと、綿棒が折れる可能性がありますので充分ご注意ください。
切迫早産や前期破水(PROM)またはそれを成因とする早産は絨毛羊膜炎(CAM)が原因となり発症することが多い。このCAMは頸管炎や腟炎の上行波及により発症するためCAM発症前に頸管炎,腟炎を診断し,早期に抗菌的治療を施すことで切迫早産,PROM,早産を防止することが可能である。また,切迫早産発症例においてもCAMが原因となるものには頸管炎,腟炎が存在するため頸管炎,腟炎の合併の有無を判定することで切迫早産の原因をCAM関与の面から鑑別することが可能となる。
顆粒球エラスタ-ゼは生体防御のため,細菌感染巣に遊走する好中球から放出される酵素であり特異的な炎症マーカーとして活用することが可能である。従って,妊婦の子宮頸管部より採取した粘液を検体として用い,同検体中の顆粒球エラスタ-ゼ量を測定することにより,頸管炎,腟炎の有無,ひいては切迫早産,PROM,早産の診断における有用性が示唆される。
CAMによる切迫早産, 子宮頸管炎, 前期破水, 腟炎
測定法文献
北村 光 他:臨床検査機器・試薬 21-4-357~361 1998
臨床意義文献
寺尾 俊彦 他:産婦人科の実際 42-13-2021~2031 1993