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○α1アシドグリコプロテイン
項目コード:011132702 / 298102 8
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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α1アシドグリコプロテイン
5C025-0000-023-063 -
血清
0.4 -
S09
↓
A00 -
- 2~4
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ネフェロメトリー
ネフェロメトリー(Nephelometry)
抗原抗体反応による混濁物に光を照射させ,光の散乱強度を測定する方法。 -
M 45~98
F 39~86(mg/dL)
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α1アシドグリコプロテイン
備考
1
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
血漿中の蛋白質はアルブミン以外は大部分が糖蛋白質であるが,ヒトα1酸性糖蛋白質(α1AG)は糖含量が高いことで糖蛋白質の研究対象として注目されてきた。
α1AGは主に肝で産生され,分子量は約40,000と小さいが,尿中にはあまり排泄されないα1AGは,別名オロソムコイドorosomucoidとよばれ,血清ムコ蛋白(セロムコイド)の主成分である。
肝硬変やネフローゼ症候群ではα1AGの血中濃度は著しく低下する。肝硬変では肝での合成低下,ネフローゼ症候群では尿中へ大量に排泄される。また,急性相反応蛋白の1つであり,炎症や手術後のα1AGの増加はCRPよりも約1日遅く,約4~7日で最高値を示すことが多い。α1AGの1種である免疫抑制酸性蛋白(IAP)の増減とよく平行するので広義の腫瘍マーカーとしても用いられる。
異常値を示す病態・疾患
減少する疾患
ネフローゼ症候群, 悪液質, 栄養不良, 肝硬変症, 肝実質性障害
上昇する疾患
ストレス症候群, 悪性腫瘍, 急性・慢性炎症性疾患, 血液疾患(急性相反応物質として増加)
参考文献
測定法文献
櫻林 郁之介 他:臨床病理 特53-71~81 1983
臨床意義文献
渡邊 富久子:日本臨床 53-増-203~206 1995