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蛋白分画

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 蛋白分画
    3A020-0000-023-237
    血清
    0.3
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4

    18
    ※4
    キャピラリー電気泳動法

    電気泳動法
    荷電粒子の浮遊する電解質溶液に通電すると,粒子は各粒子の荷電と逆の極側に移動する現象を利用し,移動度から目的の物質を測定する方法。
    水溶液支持体にはセルロースアセテート膜,アガロースゲル,ポリアクリルアミドゲルなどが用いられる。

    ALB 55.8~66.1(%) α1-グロブリン 2.9~4.9(%) α2-グロブリン 7.1~11.8(%) β1-グロブリン 4.7~7.2(%) β2-グロブリン 3.2~6.5(%) γ-グロブリン 11.1~18.8(%) A/G 1.3~1.9

備考

1
溶血でのご依頼は避けてください。

診療報酬

D007(04)
蛋白分画
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆

  • 「蛋白分画」、「総蛋白」及び「アルブミン(BCP改良法・BCG法)」を併せて測定した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定する。

容器

臨床意義

ヒト血清中の蛋白成分は100種類以上から構成されており,その機能や性状はそれぞれの成分によって異なる。
一般的に血清総蛋白量の変動には、量的に多いアルブミンや免疫グロブリンの増減が大きく影響し、他の各成分が影響を及ぼすことは少ない。したがって、各種の疾患や病態の把握には,それぞれの蛋白成分の特徴的な変動(量的,質的)を知るために血清蛋白分画測定が必要である。
分画はアルブミン,α1グロブリン,α2グロブリン,β1グロブリン,β2グロブリン,γグロブリンの6つに分画される。また尿蛋白の約6割は血漿由来であり、残りは腎実質および下部尿路由来であると考えられている。
正常尿には総蛋白として1日40~80mgが排泄されており,その上限は1日150mgである。蛋白尿の主なものは糸球体毛細血管壁の蛋白透過性の亢進であり一部は尿細管における蛋白の再吸収や処理能の低下に起因する。

参考文献

測定法文献
伊藤 喜久:Medical Technology 39(3):278~284,2011.
臨床意義文献
平山 千里,他:血漿タンパク質 構造・機能・病態:36~41,1979.

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