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HDL-コレステロール

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • HDL-コレステロール
    3F070-0000-023-271
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    (2週間)
    1~2(至急対応可)

    17
    ※4
    直接法
    M 40~86 F 40~96(mg/dL)

備考


[092902]LDL-C/HDL-C比
・ LDL-コレステロールとHDL-コレステロールと本項目の3項目を同時にご依頼いただいた場合,LDL-コレステロールとHDL-コレステロールの測定結果とともにLDL-C/HDL-C比を算出し,ご報告いたします。
・LDL-C/HDL-C比のみのご依頼はできません。

診療報酬

D007(03)
HDL-コレステロール
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆

  • 「HDL-コレステロール」、「総コレステロール」及び「LDL-コレステロール」を併せて測定した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定する。

容器

補足情報

臨床意義

高比重リポ蛋白(HDL)は末梢から肝臓へのコレステロールの逆転送に重要な役割を果している。HDLは抗動脈硬化作用を有し,冠動脈疾患(CHD)の防御因子として重要であり,低HDL-C血症はCHDの主要なリスクファクターの一つに数えられている。
HDLは主に肝臓,腸管で合成されタンパク質50%,脂質50%から構成される。脂質はさらにリン脂質23%,コレステロール20%,トリグリセライド(TG)5%などから成っている。主要なアポタンパクはアポA-Ⅰ,A-Ⅱである。
HDL-Cの測定はこのHDL分画中のコレステロールを測定し,HDLの総量および組成について知るための検査である。よって動脈硬化性疾患における危険因子の検査や脂質代謝異常が想定されるときに有用である。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患-① 一次性

LCAT 欠損症, Tangier病, LPL欠損症, アポA -1 異常症, 魚眼病(fish-eye disease )

減少する疾患-② 二次性

ネフローゼ症候群, 冠動脈硬化症, 肝硬変, 甲状腺機能異常, 高リポ蛋白血症(I,II,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ型), 糖尿病, 肥満, 慢性血液透析, 慢性腎不全, 薬物投与(サイアザイド)

上昇する疾患-① 一次性

CETP欠損症, 家族性高αリポ蛋白血症(長寿症候群)

上昇する疾患-② 二次性

アルコール多飲, 原発性胆汁性肝硬変, 閉塞性肺疾患, 薬物投与(インスリン・高脂血症)

参考文献

測定法文献
田口 隆由 他:臨床検査機器・試薬 24-1-35~41 2001
臨床意義文献
中井 継彦 他:日本臨床 53-増-617~622 1995

関連項目

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