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フォン・ウィルブランド因子マルチマー解析

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • フォン・ウィルブランド因子マルチマー解析
    2B490-0000-022-233
    速やかに遠心
    血漿
    0.4
    PC2

    A00
    凍結
    (1ヵ月)
    7~14
    SDSアガロースゲル電気泳動法

    電気泳動法
    荷電粒子の浮遊する電解質溶液に通電すると,粒子は各粒子の荷電と逆の極側に移動する現象を利用し,移動度から目的の物質を測定する方法。
    水溶液支持体にはセルロースアセテート膜,アガロースゲル,ポリアクリルアミドゲルなどが用いられる。

    NORMALパターン

備考

1
凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し,転倒混和を5~6回繰り返した後,速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で,採血量が1.8mL以上の場合,(PC5)の容器をご利用ください。)

容器

補足情報



臨床意義

フォンヴィレブランド因子は血管内皮細胞,骨髄巨核球で生産される糖蛋白で、血小板糖蛋白質(GP-ⅠbとGP-Ⅱb/Ⅲa)およびコラーゲンなどに対する結合部位が存在し、傷害を受けた血管内皮下組織への血小板粘着と血小板血栓形成を促進、一次止血に重要な役割を果たしている。このフォンヴィレブランド因子は正常血漿中では不均一な構造で、分子量0.5~20×106の広範囲に不連続に分布するマルチマーからなっている。このマルチマーの構成はその機能と密接な関係があり、高分子マルチマーが最も活性が高く、低分子マルチマーは活性が低い。フォンヴィレブランド病はいくつかの型に分類されるが、タイプ2A,2B,2Mを診断するためには本検査が必要となる。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

アブノーマルパターン-Von Willebrand病

参考文献

測定法文献
Susan Oliver et al:international journal of laboratory hematology 41(6):762~771, 2019.
臨床意義文献
Annette E. Bowyer et al:research and practice in thrombosis and haemostasis 2(4):790~799, 2018.

関連項目

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