現在のラボ:静岡ラボ

現在のラボ:静岡ラボ
項目コード:0C0237 6
検査項目
JLAC10
次世代シーケンサーを用いて、膨大な数のDNA断片の塩基配列の決定を、同時並行的に行う方法。
1
がん組織から抽出したゲノムDNA・RNAにて、BRAF遺伝子 V600E変異、EGFR遺伝子変異、HER2(ERBB2)遺伝子変異、ALK融合遺伝子、ROS1融合遺伝子、RET融合遺伝子を解析し、非小細胞肺癌患者に対して別表の医薬品の適応を判断することを目的としております。
受託可能日は月~金曜日です。
材料は腫瘍部位が含有されていることを確認のうえ、ご提出ください。
他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
本検査をご依頼の際には、必ず核酸抽出項目 (項目コードNo:145437 6) も併せてご依頼ください。
●組織以外の材料について
採取した胸水、肺胞洗浄液、気管支擦過洗浄液を指定容器(ARR)に入れ、室温にて遠心分離(760G (2000-3000rpm) ×10分間)し、上清をできるだけ取り除いた沈渣を、必ず凍結しご提出ください。
●留意事項
検体採取後、直ちに処理してください。また、ご提出された検体の細胞数が少ない場合には、検査不能となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
D004-2(注2ロ)+D004-2(注1ロ)
悪性腫瘍組織検査包括(ロ 処理が複雑なもの)(●マークの項目)3項目以上 +悪性腫瘍組織検査包括(イ 処理が容易なもの) (◎マークの項目)3項目
遺伝子関連・染色体検査判断料100点 ◎
滅菌ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
遺伝子変異等 | がん腫 | 関連する医薬品 |
---|---|---|
BRAF 遺伝子V600E変異 | 非小細胞肺癌 | ダブラフェニブメシル酸塩及びトラメチニブジメチルスルホキシド付加物の併用投与 |
EGFR遺伝子変異 | ゲフィチニブ、エルロチニブ塩酸塩、アファチニブマレイン酸塩、オシメルチニブメシル酸塩、ダコミチニブ水和物 | |
HER2(ERBB2)遺伝子変異 | トラスツズマブ デルクステカン(遺伝子組換え) | |
ALK融合遺伝子 | クリゾチニブ、アレクチニブ塩酸塩、ブリグチニブ、ロルラチニブ | |
ROS1融合遺伝子 | クリゾチニブ、エヌトレクチニブ | |
RET融合遺伝子 | セルペルカチニブ |
「オンコマインDx Target TestマルチCDx システム」はコンパニオン診断システムとして、BRAF遺伝子変異(V600E) 、EGFR遺伝子変異、HER2(ERBB2)遺伝子変異、ALK融合遺伝子、ROS1融合遺伝子、RET融合遺伝子の検出が可能であり、非小細胞肺癌における抗悪性腫瘍剤の適応判定の補助が可能です。
ただし、コンパニオン診断以外の測定対象遺伝子については、研究目的での使用に限ります。
非小細胞肺癌
測定法文献
Meenakshi M,et al:PLoS One12(8): e0181968, 2017.