現在のラボ:静岡ラボ

項目コード:019140602 / 410602 7
検査項目
JLAC10
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。
検査項目 | 材料 | 容器 |
---|---|---|
ペプシノゲン
|
血清
|
キャップ | 保存 | 所要 |
---|---|---|
| 2~4 |
実施料 | 検査方法 | 基準値 |
---|---|---|
| CLEIA CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay) | 下記参照 |
1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
ペプシノゲン1 | ペプシノゲン1/2比 | |||
---|---|---|---|---|
強陽性 | 3+ | 30 ng/mL以下 | かつ | 2.0 以下 |
中程度陽性 | 2+ | 50 ng/mL以下 | かつ | 3.0以下 |
陽性 | 1+ | 70 ng/mL以下 | かつ | 3.0以下 |
陰性 | - | 上記条件以外 |
ペプシノゲンは,胃液中の蛋白分解酵素であるペプシンの不活性型前駆体です。免疫学的にペプシノゲンⅠ,ペプシノゲンⅡに分けられ,ペプシノゲンⅠは胃底腺領域に存在し,ペプシノゲンⅡは胃底腺の他,噴門腺,幽門腺および十二指腸腺に存在します。
胃粘膜の萎縮が進行すると,胃底腺領域は萎縮し幽門線領域が拡張することから,ペプシノゲンⅠに対しペプシノゲンⅡが相対的に増加するため,ペプシノゲンⅠ/Ⅱ比が低下します。ペプシノゲンⅠ/Ⅱ比は,胃粘膜の萎縮を伴う疾患において有意に低下することから,ペプシノゲンⅠ値,ペプシノゲンⅠ/Ⅱ比の組み合わせによる解析は,消化性潰瘍,萎縮性胃炎,胃癌高危険群のスクリーニングの補助等に有用と考えられます。
胃癌, 萎縮性胃炎, 消化性潰瘍
測定法文献
三木 一正 他:医学と薬学 56(6):889~896 2006