現在のラボ:横浜ラボ
○アポリポ蛋白 A-Ⅰ
項目コード:3234 8
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
アポリポ蛋白 A-Ⅰ
3F180-0000-023-061 -
血清
0.3 -
S09
↓
A00 -
(1ヵ月)
- 2~4
-
31
※4
-
免疫比濁法
TIA(Turbidimetric immnoassay)
免疫比濁法
抗原抗体反応による混濁物に光を照射させ,透過率を測定する方法。 - M 119~155 F 126~165(mg/dL)
-
アポリポ蛋白 A-Ⅰ
備考
&1
アポリポ蛋白Bと重複依頼する場合は凍結保存を避けてください。
診療報酬
D007(10イ)
1項目の場合
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
- 「アポリポ蛋白」は、AⅠ、AⅡ、B、CⅡ、CⅢ及びEのうち、測定した項目数に応じて、所定点数を算定する。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
脂質は水に不溶性であるため血中では蛋白と結合してリポ蛋白として運搬される。この蛋白部分をアポリポ蛋白という。リポ蛋白を構成する固有の蛋白であり脂質代謝を規定する重要な成分である。現在、一般的に測定可能なアポリポ蛋白は、高比重リポ蛋白を構成するA-Ⅰ、A-Ⅱ、低比重リポ蛋白と超低比重リポ蛋白を構成するB、カイロミクロンや超低比重蛋白などのTG-rich リポ蛋白と高比重リポ蛋白中に存在するC-Ⅱ、C-Ⅲ、Eなどがある。
アポA-Ⅰの変動はHDLの変動を知る指標である。HDLに関する代表的指標はHDLコレステロール(HDL-C)であり,また,HDL-Cが動脈硬化に対して防御的に作用すること(negative risk factorであること)は良く知られている。HDLには主としてアポA-ⅠよりなるHDL2とアポA-ⅠとA-Ⅱの両者が混在するHDL3があり,HDL-C値の変動はHDL2の変動に関連している場合が多い。従って,A-Ⅰ値とHDL-C値はよく相関する。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
Tangier病, アポA-Ⅰミラノ病, 肝疾患で低下する, 糖尿病, 動脈硬化症, 慢性腎不全
参考文献
測定法文献
岡崎 伸次 他:日本臨床検査自動化学会会誌12(4):334、1987.
臨床意義文献
古賀 俊逸:日本臨床 53-増-654~657 1995