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リン脂質

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • リン脂質
    3F025-0000-023-271
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    (21日)
    2~4
    15
    ※4
    酵素法

    酵素法
    測定原理は比色法と同様で,測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。

    160~260(mg/dL)

診療報酬

D007(02)
リン脂質
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆

容器

臨床意義

リン脂質は生体内では主にレシチン,スフインゴミエリン,リゾレシチン,セファリンから成る複合脂質で,細胞膜の構成成分としてのその流動性,透過性の維持に関与している。血清中では主にリポ蛋白上に存在し,一部は遊離の形で存在している。
PLの主要分画の一つであるレシチンは,高比重リポ蛋白(HDL)上でレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の基質としてコレステロールにアシル基を与えリゾレシチンに変化する。
血中のリン脂質濃度は,リポ蛋白代謝,肝での合成能と胆汁分泌,LCAT活性などを反映しており,種々のリポ蛋白代謝異常,肝胆道疾患などの診断に利用される。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

Tangier 病, 栄養失調, 劇症肝炎, 甲状腺機能亢進症, 多発性硬化症の急性期, 低βリポ蛋白血症, 非代償性肝硬変

上昇する疾患

LCAT欠損症, ネフローゼ症候群, 家族性高リポ蛋白血症(Ⅱa,Ⅱb,Ⅳ型), 原発性胆汁性肝硬変, 甲状腺機能低下症, 胆汁うっ滞, 閉塞性黄疸

参考文献

測定法文献
Takayama M et al:Clinica Chimica Acta 79-93~98 1977
臨床意義文献
鈴木 博 他:日本臨床 53-増-623~626 1995

関連項目

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