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項目コード:00400 6(旧 0400 5)
検査項目
JLAC10
酵素法
測定原理は比色法と同様で、測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。
D007(02)
リン脂質
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
リン脂質は生体内では主にレシチン、スフインゴミエリン、リゾレシチン、セファリンから成る複合脂質で、細胞膜の構成成分としてのその流動性、透過性の維持に関与している。血清中では主にリポ蛋白上に存在し、一部は遊離の形で存在している。
PLの主要分画の一つであるレシチンは、高比重リポ蛋白(HDL)上でレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の基質としてコレステロールにアシル基を与えリゾレシチンに変化する。
血中のリン脂質濃度は、リポ蛋白代謝,肝での合成能と胆汁分泌、LCAT活性などを反映しており、種々のリポ蛋白代謝異常、肝胆道疾患などの診断に利用される。
Tangier 病, 栄養失調, 劇症肝炎, 甲状腺機能亢進症, 多発性硬化症の急性期, 低βリポ蛋白血症, 非代償性肝硬変
LCAT欠損症, ネフローゼ症候群, 家族性高リポ蛋白血症(Ⅱa,Ⅱb,Ⅳ型), 原発性胆汁性肝硬変, 甲状腺機能低下症, 胆汁うっ滞, 閉塞性黄疸
測定法文献
Takayama M et al:Clinica Chimica Acta 79:93~98, 1977.
臨床意義文献
鈴木 博,他:日本臨牀 53(増):623~626, 1995.