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○血中ケトン体分画
項目コード:012402
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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血中ケトン体分画
3E045-0000-023-271 -
血清(静脈血)
0.5 -
S09
↓
A00 -
(7日)
- 2~5
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59
※4
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酵素法
酵素法
測定原理は比色法と同様で,測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。 - アセト酢酸 55以下 3-ヒドロキシ酪酸 85以下 総ケトン体 130以下 (μmol/L)
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血中ケトン体分画
備考
&1
早朝空腹時採血(静脈)してください。採血後は速やかに冷却遠心にて分離し,凍結保存してください。
診療報酬
D007(19)
ケトン体分画
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
- 「ケトン体」及び「ケトン体分画」の検査を併せて実施した場合は、ケトン体分画の所定点数のみ算定する。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
ケトン体とはアセト酢酸,3ヒドロキシ酪酸およびアセトンを総称したものである。
アセトンはアセト酢酸から非酵素的に生成され,アセト酢酸と3ヒドロキシ酪酸は相互に酵素的に転換される。アセトンは揮発性で呼気に排出されやすいためアセト酢酸と3ヒドロキシ酪酸をたしたものを総ケトン体としている。これらのケトン体は脂肪酸がβ酸化を受けた代謝産物であり骨格筋,心筋,腎臓などで利用される。
血中ケトン体が上昇するのは利用低下ではなく,主に肝臓でのケトン体生成(脂肪酸酸化)の亢進のためである。従って,血中ケトン体の増加する病態は,エネルギー代謝が脂肪酸に偏った状態であり,代謝の指標として有用である。
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患
グルカゴノーマ, 下痢, 外傷, 褐色細胞腫, 飢餓, 手術, 糖原病, 糖尿病, 熱性疾患, 嘔吐
参考文献
測定法文献
西ヶ谷 晴美 他:医学検査 45-3-353 1996
臨床意義文献
原納 優 他:日本臨床 48-増-323~333 1990