現在のラボ:千葉中央

現在のラボ:千葉中央
項目コード:3050 2
検査項目
JLAC10
&1
D008(02)
11-ハイドロキシコルチコステロイド(11-OHCS)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
副腎皮質で産生される糖質ホルモンの大部分はコルチゾールであるが,そのほかに少量のコルチコステロンもあり,それらの分泌量は脳下垂体ACTHによって調節されている。両者ともにステロイド核の11位にOH基を有するので11-ヒドロキシコルチコステロイド(11-OHCS)と総称されている。
副腎疾患の鑑別診断やACTHテスト,デキサメサゾン抑制試験など各種機能テストの結果の判定,治療効果の判定などに,本測定が利用された。Cushing症候群では,糖質ホルモンの過剰分泌を来たし,特に副腎癌,異所性ACTH症候群で分泌著増の傾向があり,また正常人に見られる分泌の日内変動が本症で消失することも大きな特徴の一つである。副腎機能低下症において,副腎原発性のアジソン氏病と下垂体ACTH分泌減少による二次性のものとの鑑別にはACTH刺激後の本測定が有用であるとされたが,現在はコルチゾールの測定が主に行われる。
ACTH 単独欠損症, Addison 病, Waterhouse-Friderichsen 症候群, 甲状腺機能低下症, 先天性PBG 減少症, 汎下垂体機能低下症, 副腎性器症候群, 副腎不全
Cushing 症候群, Cushing 病, ストレス, 異所性ACTH 産生腫瘍, 甲状腺機能亢進症, 妊娠, 副腎癌
測定法文献
宇田川 美佐子 他:臨床化学 5-3-321~325 1977
臨床意義文献
下山 晶士 他:臨床検査 28-5-521~530 1984