現在のラボ:千葉中央

項目コード:
検査項目
JLAC10
&1
凍結保存は避けてください。
SCA1、 SCA2、 MJD/SCA3、 SCA6、 SCA7、 SCA8、 SCA12、 SCA17、 DRPLAに関わるリピート伸長及び SCA31に関わる伸長挿入とPLEKHG4遺伝子のc.-16を解析しています。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
倫理指針対象(下記参照)
下図の容器に採血し、よく混和させ、冷蔵保存してください。
D006-4(03オ)
脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く)
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
疾患略号 | 遺伝子名 | リピート塩基 | 判定基準 (リピート数) |
---|---|---|---|
正常 | |||
SCA1 | ATXN1 | CAG | 35以下 |
SCA2 | ATXN2 | CAG | 14~31 |
MJD/SCA3 | ATXN3 | CAG | 12~44 |
SCA6 | CACNA1A | CAG | 4~18 |
SCA7 | ATXN7 | CAG | 7~17 |
SCA8 | ATXN80S | CAG/CTG | 15~34 |
SCA12 | PPP2R2B | CAG | 9~18 |
SCA17 | TBP | CAA/CAG | 29~42 |
DRPLA | ATN1 | CAG | 6~35 |
疾患略号 | 遺伝子名 | リピート塩基/バリアント | 判定基準 |
---|---|---|---|
正常 | |||
SCA31 | BEAN1 | TGGAA | 伸長挿入を認めず |
PLEKHG4 | c.-16C>T | - |
脊髄小脳変性症(Spinocerebellar degeneration:SCD)は、運動失調あるいは痙性対麻痺を主症状とする疾患であり、原因が、感染症、中毒、腫瘍、栄養素の欠乏、奇形、血管障害、自己免疫性疾患等によらない疾患の総称です。遺伝性と孤発性に大別され、脊髄小脳変性症の67.2%が孤発性で、27%が常染色体顕性遺伝性(優性遺伝性)、1.8%が常染色体潜性遺伝性(劣性遺伝性)といわれています。
本項目は、マルチプレックスPCRの技術を用いて一度に10病型(SCA1、SCA2、MJD/SCA3、SCA6、SCA7、SCA8、SCA12、SCA17、DRPLAに関わるリピート伸長、SCA31に関わる伸長挿入とPLEKHG4遺伝子のバリアント)を測定し、脊髄小脳変性症の診断補助に用いる検査です。
脊髄小脳変性症
測定法文献
石毛 崇之,他:日本臨床検査自動化学会会誌 39(2):250~256, 2014.
臨床意義文献
脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018