現在のラボ:千葉中央
○ミコフェノール酸
項目コード:A159 5
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位) - 採血時刻
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ミコフェノール酸
3M816-0000-022-024 -
血漿
0.5 -
PN2,PN5
↓
A00 -
(7日)
- 2~5
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EIA
EIA(Enzyme immunoassay)
酵素免疫測定法
測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。 - (μg/mL)
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ミコフェノール酸
備考
セルセプト
採血容器についての注意事項
血清分離剤入り容器の使用は避けてください。薬物検査において、測定値に影響を及ぼす場合があります。
採血時刻についての注意事項
1.TDM(血中薬物濃度モニター)における採血時間です。
2.連続投与においては定常状態到達後、採血を行ってください。
3.中毒時はPeak濃度も測定する必要があります。
4.標準的な時間であり、患者状況にあわせて採血するのが望ましいと思われます。
下図の容器に採血し、よく混和させ、血漿分離してください。
血漿は冷蔵保存してください。
診療報酬
B001(02),B001(02ハ)
特定薬剤治療管理料,免疫抑制剤(臓器移植後)
- 「特定薬剤治療管理料1」は、投与薬剤の血中濃度を測定し、その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合、月1回に限り算定する。
容器
PN2 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
PN5 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
臨床意義
ミコフェノール酸は免疫抑制剤ミコフェノール酸モフェチルが生体内で加水分解されることによって生じる活性代謝物です。ミコフェノール酸は、de novo系のDNA合成経路を選択的に阻害することでリンパ球の増殖を抑え、臓器(腎臓、膵臓、肺、肝臓)移植後の拒絶反応を抑制します。その後、グルクロン酸抱合体として主に尿中に排出されます。
ミコフェノール酸モフェチルは、作用機序や副作用の異なる薬剤と組み合わせて用いられることが一般的ですが、その相互作用により腸管循環が阻害され、ミコフェノール酸の血中濃度が低下する場合があります。移植後の急性拒絶反応の予防のためにAUC(血中濃度-時間曲線下面積)やトラフ濃度などの体内動態パラメータを管理することが重要と考えられています。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
臓器移植
参考文献
測定法文献
細坪秀夫,他:今日の移植 14(4):485-491,2001.
臨床意義文献
打田和治:日本臨床 63(11):2022~2029,2005.