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HBs抗原(2021年3月31日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    HBs抗原(2021年3月31日ご依頼分をもって受託中止)
    5F016-1410-023-117
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4
    29
    ※6
    磁性化粒子凝集法(MAT法)
    陰性 (8未満)(倍)

備考

&エ
[0593 3、A021 7、0521 2]HBs抗原について
【HBV感染の診断】
 B型肝炎ウイルス(HBV)感染の診断は、他の免疫測定法等と同じく、本製品による陽性または陰性の検査結果のみにより行わず、HBc抗体測定、HBV-DNA定量検査等、他の検査結果および臨床経過を考慮して総合的に判断してください。 特に下記の場合は使用方法にご留意ください。
1.健康診断時のスクリーニング検査
  できるだけ検出感度の高いEIA法/化学発光法などを用いた検出試薬を使用し、イムノクロマト法や凝集法で検出感度の低い検出試薬の使用にあたっては、充分にご留意ください。
2.緊急検査
  緊急対応として実施される迅速・簡便な検出試薬において陰性と判定された場合でも、必要に応じてさらに検出感度の高い検出試薬で再検査をすることをお奨めします。
3.B型肝炎と診断された患者の経過観察検査
  EIA法/化学発光法、凝集法、イムノクロマト法等いずれの方法を用いた検出試薬でも使用できますが、陰性化した場合はより検出感度の高い方法で確認することをお奨めします。
(注)HBV感染直後はウイルス量が極めて少なく、どのような高感度の検出試薬を用いてもウイルスを確認できません。この時期は「ウインドウ(空白)期間」と呼ばれており、ウインドウ時に採取された血液では、HBs抗原は必ず検出されるとは限りません。
【性 能】
[0521 2]検出限界(最小検出感度) 4 IU/mL〔自然沈降法〕
[A021 7]感度 0.005 IU/mL以上

診療報酬

D013(01)
HBs抗原定性・半定量
免疫学的検査判断料144点

容器

補足情報

臨床意義

B型肝炎の診断のきめ手はHBVの感染を受けた患者のHBs抗原の検索である。定型的なB型肝炎ではHBV感染後全く臨床症状を欠く潜伏期、食欲不振、発熱、倦怠感を伴う前駆期を経て黄疸が出現する。この前駆期から発黄期にかけて血中にHBs抗原が出現し、黄疸は約1週間ほどで最も強くなり、その後自覚症状は急速に消え、肝機能も正常にもどる(回復期)。B型急性肝炎の多くの例は発症後1~2ヶ月でHBs抗原が陰性化し、その後は良好である。しかし中には数ヶ月以上持続的に陽性(HBV Carrier)を示し、慢性肝炎、肝硬変、肝癌と移行する例もある。HBs抗原量の推移は肝炎診断のみならず、肝炎の症状、予後をみる上で重要な意義をもつ。ただし、極めて抗原量が少量であったり、s遺伝子の変異により抗原活性が低下した場合、HBs抗原が検出されないこともあるため注意を有する。

異常値を示す病態・疾患

上昇する疾患

B型肝炎, 急性期初期, 持続感染

参考文献

測定法文献
志村 嘉彦 他:臨床検査機器・試薬 18-3-553~558 1995
臨床意義文献
飯野 四郎:Medical Practice 5-4-530~543 1988

関連項目

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