現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA

項目コード:3163
検査項目
JLAC10
※エ
D013(01)
HBs抗原定性・半定量
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
B型肝炎の診断のきめ手はHBVの感染を受けた患者のHBs抗原の検索である。定型的なB型肝炎ではHBV感染後全く臨床症状を欠く潜伏期、食欲不振、発熱、倦怠感を伴う前駆期を経て黄疸が出現する。この前駆期から発黄期にかけて血中にHBs抗原が出現し、黄疸は約1週間ほどで最も強くなり、その後自覚症状は急速に消え、肝機能も正常にもどる(回復期)。B型急性肝炎の多くの例は発症後1~2ヶ月でHBs抗原が陰性化し、その後は良好である。しかし中には数ヶ月以上持続的に陽性(HBV Carrier)を示し、慢性肝炎、肝硬変、肝癌と移行する例もある。HBs抗原量の推移は肝炎診断のみならず、肝炎の症状、予後をみる上で重要な意義をもつ。ただし、極めて抗原量が少量であったり、s遺伝子の変異により抗原活性が低下した場合、HBs抗原が検出されないこともあるため注意を有する。
B型肝炎, 急性期初期, 持続感染
測定法文献
志村 嘉彦 他:臨床検査機器・試薬 18-3-553~558 1995
臨床意義文献
飯野 四郎:Medical Practice 5-4-530~543 1988