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○FLT3変異解析ITD/TKD
項目コード:
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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FLT3変異解析ITD/TKD
8C071-0000-019-955 -
血液(ヘパリン加)
3.0 - PH5
-
(7日)
- 4~8
-
4200
※2
- PCR-キャピラリー電気泳動法
- 陰性
-
FLT3変異解析ITD/TKD
備考
&1
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
本検査は、EDTA-2Na入り採血管(PN5)によるご提出も可能です。
造血器腫瘍遺伝子検査のご提出について
検体は採取後,当日中にご提出ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
診療報酬
D006-14
FLT3遺伝子検査〔PCR法及びキャピラリー電気泳動法〕
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
- 「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」又は「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。
- 「FLT3遺伝子検査」は、急性骨髄性白血病(急性前骨髄性白血病を除く。)の骨髄液又は末梢血を検体とし、PCR法及びキャピラリー電気泳動法により、抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として、FLT3遺伝子の縦列重複(ITD)変異及びチロシンキナーゼ(TKD)変異の評価を行った場合に、患者1人につき1回に限り算定する。
容器
PH5 旧容器記号 G 12
ヘパリン入り (真空採血量5mL)
内容:ヘパリンNa 65IU
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
補足情報
FLT3変異解析ITD/TKDの判定基準
FLT3変異解析 | ITD SIGNAL RATIO | ||
---|---|---|---|
0.05未満 | 0.05以上 | ||
TKD SIGNAL RATIO | 0.05未満 | 陰性 | 陽性 |
0.05以上 | 陽性 | 陽性 |
臨床意義
急性骨髄性白血病(AML)は、染色体異常をはじめ、いくつかの遺伝子変異(バイオマーカー)が認められ、これらバイオマーカーによりAMLの層別化・予後予測が可能になってきました。ヨーロッパ白血病ネット(EuropeanLeukemiaNET;ELN)は、2017年にAMLにおいて分子層別化システムにて予後予測を提唱しています。中でもfms-like tyrosine kinase receptor-3(FLT3)、nucleophosmin1(NPM1)遺伝子変異が重要視されています。
FLT3遺伝子は、がんの増殖に関与する遺伝子で、AML患者の約1/3で変異が認められると報告されています。FLT3遺伝子は、AML患者の層別化および予後予測に有用なバイオマーカーとして知られており、変異のある患者は、ない患者に比べて再発率が高く予後も不良といわれています。
近年、FLT3は新たなAML治療の標的分子として注目され、FLT3阻害剤の開発が進んでいます。
本検査は、FLT3遺伝子にある、遺伝子内縦列重複変異(ITD)とチロシンキナーゼドメイン変異(TKD)の2つの変異を検出し、ゾスパタ®(ギルテリチニブフマル酸塩)やヴァンフリタ(キザルチニブ酸塩酸)の投与判断に用いられます。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
急性骨髄性白血病
参考文献
測定法文献
Murphy KM,et al:J Mol Diagn5(2):96~102,2003.
臨床意義文献
Yamamoto Y, et al:Blood 97(8):2434~2439,2001.