現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA

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項目コード:特依
検査項目
JLAC10
※1
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
本検査は、EDTA-2Na入り採血管(PN5)によるご提出も可能です。
造血器腫瘍遺伝子検査のご提出について
検体は採取後,当日中にご提出ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
D006-14
FLT3遺伝子検査〔PCR法及びキャピラリー電気泳動法〕
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
ヘパリン入り (真空採血量5mL)
内容:ヘパリンNa 65IU
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
FLT3変異解析 | ITD SIGNAL RATIO | ||
---|---|---|---|
0.05未満 | 0.05以上 | ||
TKD SIGNAL RATIO | 0.05未満 | 陰性 | 陽性 |
0.05以上 | 陽性 | 陽性 |
急性骨髄性白血病(AML)は、染色体異常をはじめ、いくつかの遺伝子変異(バイオマーカー)が認められ、これらバイオマーカーによりAMLの層別化・予後予測が可能になってきました。ヨーロッパ白血病ネット(EuropeanLeukemiaNET;ELN)は、2017年にAMLにおいて分子層別化システムにて予後予測を提唱しています。中でもfms-like tyrosine kinase receptor-3(FLT3)、nucleophosmin1(NPM1)遺伝子変異が重要視されています。
FLT3遺伝子は、がんの増殖に関与する遺伝子で、AML患者の約1/3で変異が認められると報告されています。FLT3遺伝子は、AML患者の層別化および予後予測に有用なバイオマーカーとして知られており、変異のある患者は、ない患者に比べて再発率が高く予後も不良といわれています。
近年、FLT3は新たなAML治療の標的分子として注目され、FLT3阻害剤の開発が進んでいます。
本検査は、FLT3遺伝子にある、遺伝子内縦列重複変異(ITD)とチロシンキナーゼドメイン変異(TKD)の2つの変異を検出し、ゾスパタ®(ギルテリチニブフマル酸塩)やヴァンフリタ(キザルチニブ酸塩酸)の投与判断に用いられます。
急性骨髄性白血病
測定法文献
Murphy KM,et al:J Mol Diagn5(2):96~102,2003.
臨床意義文献
Yamamoto Y, et al:Blood 97(8):2434~2439,2001.