現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA

項目コード:0019
検査項目
JLAC10
※ヨ
D007(15)
ASTアイソザイム
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
AST(GOT:glutamic oxaloacetic transaminase)は,ほとんどの組織に存在する臓器特異性のない細胞内酵素である。細胞内局在については,細胞質(C-AST)とミトコンドリアAST(m-AST)に存在する2種類のアイソザイムがあり,存在比はほぼ1:1である。
m-ASTはミトコンドリア膜に包まれているため,軽度の障害では細胞外に逸脱せず,一般的には血清中のm-AST活性の上昇は認められない。強い細胞障害(細胞が壊死に陥るような障害)や壊死を伴う場合,血中に認められる。よって肝・胆道系疾患,筋肉,溶血性疾患の有無,障害の程度,臨床経過を知るための有力な指標となる。
Reye症候群, アルコール性肝障害, ショック肝, 亜急性肝炎, 肝癌, 急性肝炎, 急性心不全, 激症肝炎, 慢性肝炎(活動型), 門脈血栓症
測定法文献
白波瀬 泰史 他:第7回日本臨床化学会分析部会関東支部学術集会 講演会抄録集 40~44 1989
臨床意義文献
佐々木 良美:肝臓 20-4-356~367 1979