現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA

項目コード:4294
検査項目
JLAC10
ELISA(Enzyme-Linked immunosorbent assay)
酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。
※エ
採血後,直ちに氷冷してください。10~60分間氷冷後,冷却遠心(4℃・30分間・1000G)にて血漿分離してください。他項目との重複依頼は避けてください。
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
TGF-β1(transforming growth factor-β1)は、構造のよく似た5種類のアイソフォーム(β1~β5)が存在する。このうち哺乳類で見られるのはβ1~β3の3種類である。はじめは活性をもたない400~500kDaの潜在型として産生され、酸(pH<3.5)、アルカリ(pH>12.5)、熱(80℃、10分)、酵素処理(プラスミン、グリコシダーゼ)などにより25kDaの活性型となる。当初、TGF-βは正常な繊維芽細胞の増殖を促進する因子として分離された。その後の研究でTGF-βの主な作用は増殖抑制であるとされ、上皮細胞、血管内皮細胞、血球細胞、リンパ球などの多くの細胞に対して、増殖抑制因子として作用する物質として知られている。
血漿中濃度について、慢性肝炎において肝の繊維化進展にしたがって上昇する傾向があることや、大腸癌で上昇していることが報告されており、繊維化、免疫能、発癌など様々な疾患に関係していると考えられる。このため、臨床症状との関連が注目されている。
肝の繊維化
臨床意義文献
笠井 慎司 他:日本臨床 53-増-822~825 1995