現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA
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項目コード:2492
検査項目
JLAC10
※1
炎症性腸疾患の活動期の判定の補助における参考基準値は16.0μg/mLです。
感染症、リウマチ等の炎症性疾患、一部の悪性腫瘍においてLRG値が上昇することがありますのでご注意ください。
D007(57)
ロイシンリッチα2グリコプロテイン
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
ロイシンリッチα2グリコプロテイン(Leucine-rich alpha 2 glycoprotein:LRG)は、ロイシンリッチリピートと呼ばれるドメインを8つ含む約50kDaの糖蛋白質で、炎症局所で産生される新規血清バイオマーカーです。
特に潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease:IBD)においては、内視鏡検査による疾患活動性評価とLRG値が相関することから、侵襲性の低い検体検査で簡便に評価することが可能となります。
また、LRGはTNFα、IL-22といったIL-6以外のサイトカインで引き起こされる炎症でも発現するため、CRPが正常範囲内の症例における活動性評価に有用です。臨床指標とCRP、LRGの組み合わせ測定では単独測定に比べ、活動期の病態検出感度が高くなることも報告されています。
IBDにおける活動期の判定補助やモニタリング、治療選択の一助としてご活用ください。
潰瘍性大腸炎、クローン病
測定法文献
高山 茂雄,他:医学と薬学 76(12):1769~1780,2019.
臨床意義文献
Serada S,et al:Ann Rheum Dis 69(4):770~774,2010.
Serada S,et al:Inflamm Bowel Dis 18(11):2169~2179,2012.
Naka T,et al:Immunological Medicine 41(2):62~67,2018.