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現在のラボ:札幌ミライラボ

β2-マイクログロブリン

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • β2-マイクログロブリン
    5C065-0000-001-062
    部分尿
    1
    U00
    冷蔵
    1~3
    98
    ※6
    LA(ラテックス凝集比濁法)

    LA(Latex agglutination immunoassay)
    ラテックス凝集比濁法
    抗原または抗体を吸着(結合)させたラテックス粒子を用いて抗原抗体反応を行い,抗原抗体反応による凝集の濁度を,光を照射させて透過率または光の散乱強度から測定する方法。

    150 以下(μg/L)
その他の受託可能材料

備考


尿はpH5.5~7.5にし,必要量をご提出ください。

診療報酬

D015(10)
β2-マイクログロブリン
免疫学的検査判断料144点

容器

臨床意義

β2-マイクログロブリン(β2-m)は,分子量11,800の単鎖のポリペプチドで,HLA抗原クラスⅠのL鎖としてH鎖と非共有結合し,赤血球を除く全身の有核細胞表面に広く分布し,特にリンパ球,単球などには豊富に存在して免疫応答に重要な役割を果たし,リンパ腫瘍(多発性骨髄腫など)や自己免疫疾患などで高値を示す。また,β2-mは低分子量のため腎糸球体基底膜を容易に通過し,尿細管で大部分が吸収される。
血清β2-m値は糸球体濾過値の低下に伴い上昇するので,腎糸球体障害の指標として有用である。
なお,尿細管障害の際には,その再吸収,異化が障害されるため,また腎不全では糸球体からの排泄が障害されるために尿中への排泄が増加する。したがって,尿中β2-mの測定は尿細管,とりわけ近位尿細管障害の指標として重要である。

参考文献

測定法文献
伊藤 喜久:日本臨牀 62(増刊号11):255~257, 2004.
臨床意義文献
村上 厚文 他:臨床病理 35-11-1257~1263, 1987.

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