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現在のラボ:札幌ミライラボ

ゲンタマイシン

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
    採血時刻
  • ゲンタマイシン
    3M606-0000-023-024
    血清
    0.4
    S7P

    A00
    凍結
    2~5

    特
    EIA

    EIA(Enzyme immunoassay)
    酵素免疫測定法
    測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。

    Peak 15~20 Trough 1未満(μg/mL)
    下記参照
    点滴開始1時間後(30分で投与した場合,終了後30分後)(Peak濃度) 投与前30分以内(Trough濃度)

備考

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ゲンタシン、エルタシン、ルイネシン


採血容器についての注意事項  
血清分離剤入り容器の使用は避けてください。薬物検査において、測定値に影響を及ぼす場合があります。

採血時刻についての注意事項  
1.TDM(血中薬物濃度モニター)における採血時間です。 
2.連続投与においては定常状態到達後、採血を行ってください。 
3.中毒時はPeak濃度も測定する必要があります。 
4.標準的な時間であり、患者状況にあわせて採血するのが望ましいと思われます。

診療報酬

B001(02),B001(02カ)
特定薬剤治療管理料,アミノ配糖体抗生物質

  • 「特定薬剤治療管理料1」は、投与薬剤の血中濃度を測定し、その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合、月1回に限り算定する。

容器

補足情報



グラム陰性菌感染症に対する標準治療における目標値

(単位:μg/mL)
最小発育阻止濃度 (MIC) 8μg/mL (重症) ≦4μg/mL (軽・中等症)
アミカシン Peak
50 〜60
Trough
4未満
Peak
41 〜49
Trough
4未満
最小発育阻止濃度 (MIC) 2μg/mL (重症) ≦1μg/mL (軽・中等症)
ゲンタマイシン Peak
15 〜20
Trough
1未満
Peak
8 〜10
Trough
1未満
トブラマイシン
抗菌薬TDMガイドライン2016より改変

※基準値は重症における目標値を基準値 (治療濃度範囲) として設定いたしました。

臨床意義

ゲンタマイシンはアミノ配糖体系抗生物質で抗菌力は幅広く,グラム陽性菌,グラム陰性菌に広く作用し特に変形菌と緑膿菌にその作用が強いことから緑膿菌感染症,変形菌感染症の治療に用いられている。しかし副作用として腎毒性と聴器毒性が報告されており,これら副作用を発現させることなく化学療法を続けることを目的として血中濃度測定が行われている。

参考文献

測定法文献
石橋 みどり 他:医学と薬学 42-6-1061~1074 1999
臨床意義文献
久保 博昭:日本臨床 57(増):404~406 1999

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