現在のラボ:札幌ミライラボ

項目コード:372802 / 2633
検査項目
JLAC10
EIA(Enzyme immunoassay)
酵素免疫測定法
測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。
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D012(44ニ)
グロブリンクラス別ウイルス抗体価(EBウイルス)
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
判定 | 抗体指数 |
---|---|
- | 0.5未満 |
± | 0.5~0.9 |
+ | 1.0以上 |
EBウイルスは1964年,バーキットリンパ腫(BL)細胞中より見いだされたヘルペス属のDNAウイルスである。EBVは常在性ウイルスで,持続感染,再活性化が特徴である。EBVは思春期以降の初感染で伝染性単核症(IM)を発症する。良性疾患としては,ウイルス関連赤血球貪食症候群(VAHS),慢性EBV感染症など,悪性疾患としては,従来より知られているBurkittリンパ腫や上咽頭癌などのほかに,Hodgkin病,鼻リンパ腫(T cell or NK cell),natural killer(NK)白血病,一部の胃癌などとEBVが関連のあることが次々に明らかにされつつある。抗VCA・IgM抗体の上昇は初感染を示唆する。
抗VCA・IgG抗体は急性期に次第に上昇,回復した後も終生持続する。抗VCA・IgA抗体はEBウイルス関連の上咽頭癌に特徴的であり,早期発見,治療効果,再発の指標になり得る。抗EADR抗体はウイルスの増殖の程度とよく相関する抗体である。初感染の急性期および回復期,持続感染,再活性化の時期に出現する。抗EBNA抗体は過去の感染から回復したことを示す。一方,PCRによる組織からのEBVの検出はウイルスの存在する実証となり有用である。
Burkittリンパ腫, 上咽頭癌, 伝染性単核症, 不顕性感染健康者, 未感染者
測定法文献
脇口 宏 他:医学と薬学 58(2):363~369 2007
臨床意義文献
久川 浩章 他:日本小児科学会雑誌 102-7-759~765 1998