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現在のラボ:札幌ミライラボ

全脂質中脂肪酸分画(2017年12月29日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    全脂質中脂肪酸分画(2017年12月29日ご依頼分をもって受託中止)
    3F095-0000-023-202
    血清
    0.5
    S09

    A00
    凍結
    (1ヵ月)
    10~15
    429
    ※4
    Gas-Chromatograph法

    クロマトグラフィー(Chromatography)
    固定相(固体または液体)と接して流れる移動相(液体または気体)の間に物質を通し,両相への親和性の差を利用して目的とする物質の成分を分離する方法。
    移動相が液体の場合には液体クロマトグラフィー,気体の場合にはガスクロマトグラフィーと呼ばれる。

    下記参照
その他の受託可能材料

備考

&ヤ

診療報酬

D010(07)
脂肪酸分画
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点

容器

補足情報

臨床意義

食事中に入る脂肪酸はリノール酸(C18:2W6)を代表とするω6系と,エイコサペンタエン酸(Q0:5W3:EPA)を代表とするω3系に大別できる。Ω6系の脂肪酸は陸生食物より作られ,ω3系は,海藻類やプランクトンで作られ,これを食べる魚に多く含まれる。リノール酸と同一系に属すアラキドン酸(C20:4W6:AA)などよりプロスタノイドが生成され,これが体内活性物質として生体内機能維持に重要であることが明確にされている。プロスタノイドの産生は,3ルートが判明しており,それぞれのプロスタグランディンが性質を異にして生体の機能調節に関与している。
脂肪酸には代謝系列としてω3,ω6,ω7,ω9系があり,ω3,ω6系は必須脂肪酸である。必須脂肪酸欠乏状態においては,リノール酸(C18:2ω6)およびその誘導体のアラキドン酸,その他のω6系が減少し,オレイン酸(C18:1ω9)およびその誘導体で正常時ほとんど検出されない5.8.11-エイコサトリエン酸(C20:3W9)が増量する。又,血栓性疾患でω6系,出血性疾患でω3系が高値を示し,又アレルギーではω3系が低値を示す。よってエイコサペンタエン酸とアラキドン酸(C20:4ω6)のEPA/AA比を見ることにより,血栓症,出血性疾患,動脈硬化症の診断・予防に役立ち,また5.8.11-エイコサトリエン酸とアラキドン酸(C20:4ω6)のT/T比は必須脂肪酸欠乏の指標となる。その他,癌においてもω6系の発癌促進効果,ω3系の抑制効果が注目されている。

参考文献

測定法文献
小沢 昭夫 他:分析化学 31-87~91 1982
臨床意義文献
熊谷 朗:南大阪医誌 39-1~12 1991

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