現在のラボ:札幌ミライラボ

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項目コード:472014 / 4817
検査項目
JLAC10
FISH(Fluorescence in situ hybridization)
蛍光in situハイブリダイゼーション
蛍光色素で標識したプローブを用いて標的DNAとハイブリダイゼーションを行い、特定の波長で発色させた蛍光部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法。
蛍光色素で標識したプローブと標的DNAを直接結合させる直接法と、標識物質で標識したプローブと標的DNAを結合させた後に、標識プローブと蛍光物質を結合させて発色させる間接法がある。
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凍結保存は避けてください。受託可能日は月~金曜日です。主な対象疾患は、神経芽細胞腫です。
●染色体検査のご提出について
検体は採取後、当日中にご提出ください。
★検体受付は採血当日の午後3時までとなっておりますので、ご注意ください。ご提出の際は当社までご連絡ください。
骨髄液1.0mLを下図の容器に無菌的に採取し、よく混和させ、冷蔵保存してください。
D006-5(01)
染色体検査(全ての費用を含む)FISH法を用いた場合
遺伝子関連・染色体検査判断料100点

保存液入り (容器容量5mL)
内容:RPMI-1640 FBS 硫酸カナマイシン ノボヘパリンNa 炭酸水素Na HEPES
貯蔵方法:凍結
有効期間:色が薄いピンクの状態で使用してください。
(凍結時は淡黄色ですが解凍すると薄いピンク色に戻ります。)
| 検査項目 | 主な対象疾患 | 主な用途 |
|---|---|---|
| del (1) 短腕欠失 | 脳腫瘍 | 治療感受性 |
| 神経芽細胞腫 | 予後推定 | |
| MYCN 2p24増幅 | 神経芽細胞腫 | 予後推定 |
| del (19) 長腕欠失 | 脳腫瘍 | 治療感受性 |
| EWSR1 22q12転座 | ユーイング肉腫 P-NET |
神経芽細胞腫の診断や予後の判断の補助的検査として有用である。
2番染色体短腕2p24に座位するMYCN遺伝子は、神経芽細胞腫より分離された癌遺伝子です。神経芽細胞腫において予後との関連性が強く示唆されており、MYCN遺伝子の増幅が認められる症例では予後が極めて不良なことが報告されている。
本検査は、MYCNプロ-ブを用いて 2p24(MYCN)領域の増幅をシグナル数で検出する。
測定法文献
稲澤 譲治:臨床FISHプロトコール 阿部達生監修(秀潤社):90~95, 1997.
臨床意義文献
金子 安比古:染色体診断法による臨床応用(金原出版):651~654, 1996.