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項目コード:202903
検査項目
JLAC10
RIA(Radio immunoassay)
放射性免疫測定法
抗体に対して放射性同位元素(RI)で標識した抗原と検体中の抗原を競合的に抗原抗体反応を行い,抗体と結合した標識抗原(結合型:Bound)と抗体と結合していない標識抗原(遊離型:Free)を分離し,その割合を放射活性から抗原の濃度として測定する方法。
結合型と遊離型の分離方法(B/F分離)として,抗体を固相化しておく固相法,抗原抗体複合体に第2抗体を結合させて沈澱させる2抗体法,抗原抗体複合体を硫酸アンモニウム(硫安)で沈澱させる硫安塩析法,抗原抗体複合体を沈澱試薬で沈澱させるPEG法などがある。
#エ
下図の容器に採血し,よく混和させ,血漿分離してください。
血漿は冷蔵保存してください。
D008(31)
副甲状腺ホルモン(PTH)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
副甲状腺から分泌されるインタクトPTHは,84個のアミノ酸から成るペプチドで,主に骨や腎に作用して,血中Ca濃度の恒常性の維持に関与する。腎に作用する時に尿中cAMPを増加させる。
血中でPTHは容易に34-35位が切断され,活性型1-34(N末端側)と不活性型35-84(C末端側)となり,各々フラグメントと呼ばれる。インタクトPTHとN末端フラグメントは血中できわめて不安定であるが,C末端・中間部断片は代謝が遅く安定している。
PTHは,カルシトニンやビタミンDと共に生体内のカルシウムおよびリン酸代謝を調整する重要なホルモンである。PTHは骨と腎が標的器官であるが,ビタミンDの活性化を介して間接的に腸管にも作用している。したがって,血中PTH濃度の測定は,カルシウムおよびリン酸代謝に関与するこれら各臓器の機能を検査する上で重要な指標となる。
測定法文献
福永 仁夫 他:核医学 24-3-319~325 1987
臨床意義文献
深瀬 正晃 他:日本内分泌学会雑誌 65-8-807~827 1989