現在のラボ:金沢ラボ
○淋菌DNA
項目コード:380258
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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淋菌DNA
6B610-0000-050-862 -
分泌物
- V50
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(28日)
- 2~4
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198
※7
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PCR(リアルタイムPCR)
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。 - 陰性
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淋菌DNA
備考
#1
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。分泌物,部分尿:検体に大量の血液が混入した場合は,正しい結果が得られないことがあります。男性の場合,PCR反応阻害物質の影響が稀に認められる場合がありますので,尿検体での検査をお勧めいたします。尿検体は最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。うがい液:検体採取前の食事,うがい,歯磨きなどは避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
[0A1358]腟トリコモナスおよびマイコプラズマジェニタリウム同時核酸検出、[306358]クラミジアトラコマティスDNAとの同時依頼のみ可能です。
診療報酬
D023(02)
淋菌核酸検出〔DNAプローブ法、LCR法による増幅とEIA法による検出を組み合わせた方法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、SDA法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法〕
微生物学的検査判断料150点
- ア 「淋菌核酸検出」、「淋菌抗原定性」又は「細菌培養同定検査(淋菌感染を疑って実施するもの)」を併せて実施した場合は、主なもののみ算定する。
イ 「淋菌核酸検出」は、DNAプローブ法、LCR法による増幅とEIA法による検出を組み合わせた方法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、SDA法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法による。「淋菌核酸検出」は、泌尿器、生殖器又は咽頭からの検体(尿検体を含む。)によるものである。なお、SDA法、PCR法による増幅と核酸ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法又はTRC法においては咽頭からの検体も算定できる。
容器
V50 旧容器記号 F3
内容:グアニジン塩酸塩
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
補足情報
V50 (旧容器記号 F3) 検体取り扱い方法
採取方法 (分泌物)
- スワブ検体採取セット附属のドライスワブで子宮頸管とその周辺部の過剰な粘液を充分拭い取ります。このスワブは廃棄します。
- 附属のフロックスワブを子宮頸管内に挿入します。
同じ方向に5回そっとスワブを回し、腟の粘液に触れないように注意してスワブを引き抜きます。
- 専用容器のキャップを開け、採取したフロックスワブの先端が容器内の溶液に浸からないように注意しながら入れ、
柄につけられた線を容器の縁に合わせます。
- 専用容器の縁を利用してフロックスワブの柄につけられた線で折り入れ、
手元に残った折られた柄は廃棄します。
専用容器のキャップをしっかり閉め、室温保存で提出してください。
臨床意義
淋菌は性感染症(STI:Sexually Transmitted Infection)の病原微生物の一つである。男性の場合,尿道炎では自覚症状を伴うことがほとんどであるが,女性の場合,子宮頸管炎では自覚症状が比較的軽く,無症候性に経過することが多いため,潜在的な感染源になることが問題である。病状の進展により,子宮内膜炎,卵管炎,骨盤内炎症性疾患などを発症することもある。
淋菌の検出には膿または分泌物を用いたグラム染色による顕微鏡検査や培養法がに用いられているが,顕微鏡検査は他の雑菌の存在により淋菌の確認が困難なこと,培養法では検体輸送中の菌の死滅や雑菌の混入,操作の繁雑さ等の問題がある。
本法は,遺伝子増幅法による検出法であり,検体中に存在する微量な淋菌の検出,また,検体に尿を使用できるため簡便で非侵襲的なスクリーニング検査が可能である。感度,特異性に優れ1本の検体よりクラミジアとの同時検出も可能であるため混合感染の診断にも有用である。
異常値を示す病態・疾患
適応疾患
咽頭炎, 結膜炎(新生児), 子宮頸管炎, 精巣上体炎, 直腸炎, 尿道炎(男性), 卵管炎
参考文献
測定法文献
熊本 悦明 他:医学と薬学 66(6):1007~1014,2011.
臨床意義文献
日本性感染症学会:性感染症 診断・治療ガイドライン 2020.