現在のラボ:金沢ラボ

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項目コード:459001
検査項目
JLAC10
サザンブロットハイブリダイゼーション(Southern blot hybridization)
制限酵素で消化したDNAを電気泳動により分画し,1本鎖DNAに変性後,毛細管現象を利用してナイロンメンブレンに転写して,標的プローブとハイブリダイゼーションを行い,目的の遺伝子を検出する方法。DNAの量的,質的変化の異常を解析する場合に用いられる。
#1
血液/骨髄液/細胞:凍結保存は避けてください。依頼書に臨床診断名などをご記入ください。細胞は,院内でご使用の培養容器(培養液を満たしたもの)に入れ,冷蔵保存にてご提出ください。ホルマリンなどにより固定した組織は,高分子DNAが得られないため,サザンブロットハイブリダイゼーションによる解析は不可能です。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。
D006-6
免疫関連遺伝子再構成〔PCR法、LCR法、サザンブロット法〕
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
EDTA-2Na入り (真空採血量7mL)
内容:EDTA-2Na 10.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
T細胞においてもB細胞と同様に分化過程においてTCR遺伝子の再構成が見られる。
TCR遺伝子は現在α,β,γ,δの4鎖が知られているが,TCRβ鎖遺伝子も免疫グロブリン遺伝子と同様にV,D,Jの各領域遺伝子から成り,D-J連結ついでV-DJ連結の順に再構成が生じる。Γ鎖遺伝子可変部は,V,J領域遺伝子から成っていて,これらの遺伝子はT細胞の分化,特に胸腺内での分化の過程で遺伝子再構成を行い,γ鎖とδ鎖遺伝子はα鎖とβ鎖遺伝子に先立ち再構成され,それぞれ複合体を形成しT細胞レセプターとして発現される。
TCRβ鎖遺伝子は第7染色体長腕(7q34)に,TCRα鎖遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)に,TCRγ鎖遺伝子は第7染色体短腕(7p15)に,TCRδ鎖遺伝子は第14染色体長腕(14q11.2)に座位し,TCR遺伝子も免疫グロブリンと同様にTCRδ鎖→TCRγ鎖→TCRβ鎖→TCRα鎖のハイアラキーが存在すると考えられるため,TCR遺伝子の再構成パターンを調べることにより,T細胞の分化過程の一部を知ることができる。またリンパ球表面マーカーなどの表現型による分類が困難な場合に有用な検査である。
リンパ性白血病, 悪性リンパ腫
測定法文献
村上 龍文 他:日本臨牀 47-増-113~123 1989
臨床意義文献
岡部 實裕 他:日本臨牀 47-増-485~491 1989