現在のラボ:金沢ラボ

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項目コード:472201
検査項目
JLAC10
FISH(Fluorescence in situ hybridization)
蛍光in situハイブリダイゼーション
蛍光色素で標識したプローブを用いて標的DNAとハイブリダイゼーションを行い、特定の波長で発色させた蛍光部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法。
蛍光色素で標識したプローブと標的DNAを直接結合させる直接法と、標識物質で標識したプローブと標的DNAを結合させた後に、標識プローブと蛍光物質を結合させて発色させる間接法がある。
#1
凍結保存は避けてください。受託可能日は月~金曜日です。
●染色体検査のご提出について
検体は採取後、当日中にご提出ください。
下図の容器に採血し、よく混和させ、冷蔵保存してください。
D006-5(01)
染色体検査(全ての費用を含む)FISH法を用いた場合
遺伝子関連・染色体検査判断料100点
ヘパリン入り (真空採血量5mL)
内容:ヘパリンNa 65IU
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
骨髄異形成症候群や多発性骨髄腫などの血液疾患などに見られる17p13領域(TP53)の欠失をFISH法で検出する。
17番染色体短腕(17p13)に座位するTP53遺伝子は、胃癌や大腸癌などの固形腫瘍の癌抑制遺伝子として知られている。この遺伝子の変異は、リンパ性および骨髄性造血器腫瘍にも報告されている。骨髄異形成症候群(MDS)、および多発性骨髄腫(Multiple Myeloma:MM)においては、TP53遺伝子の欠失の有無が病期・予後判定に大きく関わっているとの報告があり、診断、治療の選択に有用といえる。
本検査は、TP53遺伝子領域のプローブと17番染色体動原体近傍領域のプロ-ブをコントロールプローブとして用いることにより欠失の有無を解析する。コントロールプローブ(緑)に対してTP53プローブ(赤)の数が少ない場合に欠失と判断する。
測定法文献
稲澤 譲治:臨床FISHプロトコール 阿部達生監修(秀潤社):90~95, 1997.
臨床意義文献
Bernasconi P et al:Leukemia 17:2107~2112, 2003.