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HLA DNAタイピング〔NGS-SBT法〕

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 曜日指定
    HLA DNAタイピング〔NGS-SBT法〕
    5K010-0000-019-966
    血液(EDTA-2Na加)
    5.0
    PN5
    冷蔵
    9~20
    NGS-SBT法

備考

#1
凍結保存は避けてください。
本項目は、HLA 遺伝子 11 Locus(HLA-A、B、C、DRB1、DRB3、DRB4、DRB5、DQA1、DQB1、DPA1、DPB1)を測定しています。
受託可能日は月~金曜日です。続柄・臨床診断名・投与薬剤名・輸血歴・移植歴は必ず明記してください。他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
●HLAの検体について
1.必ず専用容器にて規定量を採血してください。やむを得ず規定量に満たない場合は、蓋を開けて陰圧を解除してください。
2.必要に応じて PCR-SSP 法、PCR-rSSO 法も併用させていただきます。
3.移植後の HLA タイピングをご依頼の場合は、レシピエントとドナーのアレルが混在し判定できない場合がありますのであらかじめご了承ください。
●HLA DNA タイピングの種類について
下記日本組織適合性学会のホームページにて最新情報をご確認ください。
https://jshi.smoosy.atlas.jp/ja/hla_data
下図の容器に採血し、よく混和させ、冷蔵保存してください。ただし、受給者の場合、化学療法などにより細胞数が減少し、DNA が回収できない場合がありますので、白血球数(WBC)1000/μL を下回る受給者の場合は、血液5.0mL(PN5) を 2 本以上ご提出ください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。

容器

臨床意義

本検査は、HLA遺伝子11Locus(HLA-A、B、C、DRB1、DRB3、DRB4、DRB5、DQA1、DQB1、DPA1、DPB1)をLong-range系で同時に測定することにより、高精度なタイピング結果が得られる検査方法として期待されています。
患者およびドナーのHLAタイプを本項目で測定することで、移植前には、より詳細な組織適合性の確認が可能となります。臓器移植においては、移植後、移植臓器の生着、拒絶の予後予測に、造血幹細胞移植においては、造血幹細胞の生着、GVHD(移植片対宿主病)やGVL(移植片対白血病)効果の予測に繋がります。
また、本検査結果は、抗HLA抗体検査における、臓器移植後のドナー特異的抗体(DSA)の判定および造血幹細胞移植後の移植細胞の生着、GVHD、GVL効果判定に有用です。

異常値を示す病態・疾患

関連疾患

造血幹細胞移植, 臓器移植

参考文献

測定法文献
中條聖子:臨床病理レビュー 164:132~139,2020.
臨床意義文献
Pan Z, et al:Biol Blood Marrow Transplant. 22(1):86~95,2016.

関連項目

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