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○アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比
項目コード:B687 8
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
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アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比
4D122-0000-022-919 -
血漿
1.0 -
PN2,PN5
↓
A00 -
(21日)
- 2~4
-
102 +122
※5
-
CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - 下記参照
-
アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比
備考
&1
基準値は、日本内分泌学会の「原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021」によるカットオフ値です。
「9073 1:アルドステロン〔CLEIA〕」、「B687 8:アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比」、「B691 3:アルドステロン〔CLEIA〕/レニン活性比」は同時依頼はできません。
「9040 7:レニン濃度(ARC)〔CLEIA〕」、「B687 8:アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比」は同時依頼はできません。
●アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比の留意事項
・採血条件は早朝空腹時の安静臥位後が望ましいが、スクリーニングでは随時座位で行って良い、とされています。
・冷蔵保存した場合、レニン濃度の上昇が認められます。
下図の容器に採血し、よく混和させ、血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。
診療報酬
D008 10+D008 15
レニン定量 +アルドステロン
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △
容器
PN2 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量2mL)
内容:EDTA-2Na 3.0mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
PN5 旧容器記号 C C3 4
EDTA-2Na入り (真空採血量5mL)
内容:EDTA-2Na 7.5mg
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から2年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
補足情報
[0G06 2]
[B687 8]
[792803]
[7928]
アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比
[0E49 9]
[B691 3]
[792903]
[7929]
アルドステロン〔CLEIA〕/レニン活性比 基準値
アルドステロン〔CLEIA〕 (pg/mL) | 4.0~82.1 |
---|---|
レニン濃度 (ARC)〔CLEIA〕 (pg/mL) | 2.21~39.5 |
レニン活性 (PRA)〔EIA〕 (ng/mL/hr) | 臥位 0.2~2.3 座位 0.2~3.9 立位 0.2~4.1 |
アルドステロン〔CLEIA〕/レニン濃度比 | 20未満 |
アルドステロン〔CLEIA〕/レニン活性比 | 100未満 |
※陽性判定は、濃度比≧40または活性比≧200かつ血漿アルドステロン濃度≧60 pg/mLです。
ただし、「ARR境界域」の濃度比20~40未満または活性比100~200未満かつ血漿アルドステロン濃度≧60 pg/mLの場合には、暫定的に陽性とされます。
※暫定的に陽性の場合、患者ニーズと臨床所見、特に低カリウム血症や副腎腫瘍の有無、年齢などを考慮して、機能確認検査実施の要否を個別に検討する、とされています。
臨床意義
二次性高血圧の主な原因とされる原発性アルドステロン症 (primary aldosteronism:PA) は、高血圧において約5%を占めることが報告されています。
日本内分泌学会「原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021」ではPAのスクリーニング検査としてCLEIA法による血漿アルドステロン濃度 (PAC) および、血漿アルドステロン濃度 (PAC) と血漿レニン活性 (PRA) または活性型レニン濃度 (ARC) との比 (ARR) が指標とされています。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
原発性アルドステロン症
参考文献
測定法文献
佐藤 文俊, 他:医学と薬学 76 (12):1819~1826, 2019.
佐藤 文俊, 他:医学と薬学 76 (12):1827~1832, 2019.
臨床意義文献
日本内分泌学会:日本内分泌学会雑誌 97 (Suppl):16~21, 2021.