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項目コード:203605
検査項目
JLAC10
&1
酸性蓄尿は避けてください。
D008(43)
17-ケトステロイド分画(17-KS分画)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △
尿用容器
貯蔵方法:室温
男性 | 女性 | |
---|---|---|
アンドロステロン | 1.10~4.20 | 0.40~3.00 |
エチオコラノロン | 0.55~2.60 | 0.30~2.50 |
デヒドロエピアンドロステロン | 0.12~5.20 | 0.04~2.60 |
11-ケトアンドロステロン | 0.12以下 | 0.07以下 |
11-ケトエチオコラノロン | 0.04~0.65 | 0.03~0.50 |
11-OHアンドロステロン | 0.40~2.30 | 0.22~1.60 |
11-OHエチオコラノロン | 0.03~0.65 | 0.02~0.65 |
17-KSは,11-deoxy-17-KSと11-oxy-17-KSに分けられ,前者は副腎,睾丸由来のアンドロステロン(An),エチオコラノロン(Et),デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の3分画があり,後者は糖質コルチコイド由来の11-ケトエチオコラノロン(11-keto-Et),11-OH-アンドロステロン(11-OH-An),11-OH-エチオコラノロン(11-OH-Et),11-ケトアンドロステロン(11-keto-An)の4分画がある。
意義として,副腎疾患,特にCushing症候群の病因の探求や鑑別に,他の検査や血中11-OHCS,尿中17-OHCS測定などと相まって診断価値が高いことが認められている。副腎癌,Cushing症候群ではET/ANが大で,DHEAは癌で非常に高く,腺腫,過形成では低値を示す傾向が見られる。また,酵素欠損による先天性副腎過形成の鑑別及び欠損酵素の判別にも役立つ。
測定法文献
石田 孝 他:臨床化学 15-1-13~19 1986
臨床意義文献
岡谷 裕二:日本臨床 53-増-421~424 1995