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現在のラボ:千葉中央

中性脂肪(TG)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中性脂肪(TG)
    3F015-0000-023-271
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    (1ヵ月)
    1~2
    11
    ※4
    酵素法(GK-GPO・遊離グリセロール消去)

    酵素法
    測定原理は比色法と同様で,測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。

    50~149(mg/dL)

備考

*

診療報酬

D007(01)
中性脂肪
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆

容器

補足情報

臨床意義

中性脂肪(TG)はグリセリンの脂肪酸エステル(トリアシルグリセロール)である。血中TGは各種リポ蛋白のコアに組み込まれた形で運ばれる。リポ蛋白はカイロミクロン(CM),超低比重リポ蛋白(VLDL),中間比重リポ蛋白(IDL),低比重リポ蛋白(LDL),高比重リポ蛋白(HDL)に分画され,CMとVLDLがTGに富む。CMは外因性(食事由来)TGを,VLDLは内因性(肝合成)TGを転送する。CM,VLDL中のTGは,リポ蛋白リパーゼ(LDL)により脂肪酸とグリセロールに水解され,VLDLはIDLを経て,肝性TGリパーゼ(HTGL)により異化代謝されLDLとなる。
血中TGは各種の原発性・続発性高脂血症で異常値を示し,その測定がこれらの病態の診断や治療に有用である。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

Addison病, ヘパリン投与, βリポ蛋白欠損症, 悪液質, 下垂体機能低下症, 肝硬変, 吸収不全症, 急性黄色肝萎縮症, 急性中毒性脂肪肝, 甲状腺機能亢進症, 重症肝実質障害, 心不全

上昇する疾患

Cushing症候群, Weber-Christian病, Zieve症候群, グリコーゲン蓄積症, ネフローゼ症候群, マクログロブリン血症, 下垂体機能低下症, 家族性高リポ蛋白血症(Ⅰ,Ⅱb,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ型), 甲状腺機能低下症, 痛風, 糖尿病, 動脈硬化症, 尿毒症, 脳血栓症, 先端肥大症, 薬剤投与(サイアザイド・経口避妊薬), 膵炎(急性・慢性)

参考文献

測定法文献
Tamaoku K et al:Chem Pharm Bull 30(7):2492~2497,1982.
臨床意義文献
渋谷 陽子,他:日本臨牀53(増1):606~610,1995.

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