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現在のラボ:千葉中央

TSHレセプター抗体(2021年3月31日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    TSHレセプター抗体(2021年3月31日ご依頼分をもって受託中止)
    5G310-0000-023-811
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    2~4

    226
    ※6
    RRA

    RRA(Radio receptor assay)
    ラジオレセプターアッセイ
    測定原理はRIAと同様で,抗体の代わりにレセプター(受容体)を用いて,その反応性から生物活性を求める方法。

    15以下(%)

備考

&エ
ブタTSHレセプターを使用しています。液相法の第1世代TRAb(TSH receptor antibody)です。

診療報酬

D014(26)
抗TSHレセプター抗体(TRAb)
免疫学的検査判断料144点

  • 「TSHレセプター抗体」,「TSH刺激性レセプター抗体(TSAb)」を同時に行った場合は,いずれか一方のみを算定する。

容器

補足情報

臨床意義

TSHレセプターは分子量約100kDaの糖蛋白で,この蛋白にTSHが結合すると活性化され刺激が伝達される。このレセプターに対する自己抗体が自己免疫性甲状腺疾患(バセドウ病,及び甲状腺機能低下症の一部)の患者血中に認められる。この抗体は,TSHがレセプターに結合するのを阻止することになるためTSH結合阻止抗体-TBIIともよばれる。
抗体の作用としては,刺激型と阻害型の2種類があり,刺激型はTSHレセプターを刺激し甲状腺機能亢進を,阻害型はTSHのTSHレセプターへの結合を阻害して機能低下を引き起こすことが知られており,臨床的測定の意義が高く確定診断の補助に有効である。
レセプター抗体陽性ならば,ほぼバセドウ病であることを示し,抗体の力価が病態を反映し,治療効果の判定や寛解・再発の指標となる。また,甲状腺ホルモンの欠乏がある場合で,レセプター抗体が陽性であれば,甲状腺ホルモン欠乏がTSHR阻止抗体によるものである可能性を示し,機能低下症の診断あるいは発症の予測に有用である。

異常値を示す病態・疾患

上昇する疾患

バセドウ病, 橋本病, 特発性粘液水腫

参考文献

測定法文献
西 功 他:医学と薬学 39-5-1031~1039 1998
臨床意義文献
紫芝 良昌:日本臨床 53-増-407~409 1995

関連項目

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