現在のラボ:セントラルラボ

項目コード:00629 3(旧 0629 9)
検査項目
JLAC10
RRA(Radio receptor assay)
ラジオレセプターアッセイ
測定原理はRIAと同様で,抗体の代わりにレセプター(受容体)を用いて,その反応性から生物活性を求める方法。
ブタTSHレセプターを使用しています。液相法の第1世代TRAb(TSH receptor antibody)です。
D014(26)
抗TSHレセプター抗体(TRAb)
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
TSHレセプターは分子量約100kDaの糖蛋白で,この蛋白にTSHが結合すると活性化され刺激が伝達される。このレセプターに対する自己抗体が自己免疫性甲状腺疾患(バセドウ病,及び甲状腺機能低下症の一部)の患者血中に認められる。この抗体は,TSHがレセプターに結合するのを阻止することになるためTSH結合阻止抗体-TBIIともよばれる。
抗体の作用としては,刺激型と阻害型の2種類があり,刺激型はTSHレセプターを刺激し甲状腺機能亢進を,阻害型はTSHのTSHレセプターへの結合を阻害して機能低下を引き起こすことが知られており,臨床的測定の意義が高く確定診断の補助に有効である。
レセプター抗体陽性ならば,ほぼバセドウ病であることを示し,抗体の力価が病態を反映し,治療効果の判定や寛解・再発の指標となる。また,甲状腺ホルモンの欠乏がある場合で,レセプター抗体が陽性であれば,甲状腺ホルモン欠乏がTSHR阻止抗体によるものである可能性を示し,機能低下症の診断あるいは発症の予測に有用である。
バセドウ病, 橋本病, 特発性粘液水腫
測定法文献
西 功 他:医学と薬学 39-5-1031~1039 1998
臨床意義文献
紫芝 良昌:日本臨床 53-増-407~409 1995