現在のラボ:千葉中央

項目コード:3874 8
検査項目
JLAC10
酵素法
測定原理は比色法と同様で,測定物質を酵素を用いて特異的に測定する方法。
&1
D007(21)
1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5AG)
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
1.5AGの構造はグルコースに酷似したポリオールで,主に食物より供給され,膨大な体内プールを形成する。正常では腎の尿細管で99%再吸収され,1日の尿中排泄量と経口摂取量はほぼ均衡である。
高血糖に伴うグルコース排泄(尿糖)により,再吸収が競合阻害を受け,尿中へ喪失して血中濃度や体内プールが低下する。尿糖排泄が陰性に転換すると,血清1.5AGは通常の摂食下で0.3μg/ml/日の一定の率で上昇する。
血清1.5AGは,血糖コントロール状況をリアルタイムに示す指標で,食事の影響もない。軽微な血糖改善や,軽度の悪化を確実にとらえ得る。1.5AGの経時的測定は,特定期間の血糖値の動きをリアルタイムに示す為,薬剤の治療効果や他剤の血糖悪化作用,ステロイド剤による尿糖出現の迅速なモニターとしても優れている。
飢餓, 長期IVH, 糖尿病, 慢性腎不全(クレアチニン3.0mg/dl以上)
測定法文献
遠藤 輝夫,他:医療と検査機器・試薬 26(1):45~50,2003.
臨床意義文献
川合 厚生:日本臨床 47(増上):439~442,1989.