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現在のラボ:千葉中央

Ⅳ型コラーゲン・7S〔CLEIA〕

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • Ⅳ型コラーゲン・7S〔CLEIA〕
    5C135-0000-023-052
    血清
    0.5
    S09

    A00
    冷蔵
    (23日)
    2~4

    148
    ※4
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    4.4以下(ng/mL)

備考

&1

診療報酬

D007(42)
Ⅳ型コラーゲン・7S
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • 「サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)」と「プロコラーゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)」、「Ⅳ型コラーゲン」、「Ⅳ型コラーゲン・7S」、「ヒアルロン酸」、「Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体」又は「オートタキシン」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
  • 「ELFスコア」と、「Ⅳ型コラーゲン」、「Ⅳ型コラーゲン・7S」、「Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体」、「オートタキシン」又は「サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

容器

臨床意義

近年、慢性肝疾患では、非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) や非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) が増加しており、NASHの病態把握においては肝線維化のモニタリングが重要視されています。
Ⅳ型コラーゲン・7Sは、基底膜の構成成分であるⅣ型コラーゲン分子におけるN末端の7S領域を指し、タンパク分解酵素の影響を受けにくいため血中で安定していることが知られています。
正常な肝臓の類洞中には基底膜は存在しませんが、肝線維化が起こることで基底膜構成成分が分泌され沈着し、Ⅳ型コラーゲン・7Sが血中に漏出します。
Ⅳ型コラーゲン・7Sは、肝線維化の比較的早期から血中に増加することから肝線維化の指標として有用で、NAFLDとNASHの鑑別マーカーとしても期待されています。肝疾患の慢性化に伴い増生・蓄積される線維化の量を知ることは、疾患の治癒や予後の判定に極めて重要です。

異常値を示す病態・疾患

関連疾患

肝癌、肝硬変、慢性肝炎 (活動性) 、非アルコール性肝疾患 (NAFLD) 、非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)

参考文献

測定法文献
大高木 結媛, 他:医学と薬学77(5):785~792, 2020.
臨床意義文献
豊田 秀徳, 他:肝臓59(8):377~383, 2018.

関連項目

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