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項目コード:0034
検査項目
JLAC10
D007(01)
コリンエステラーゼ(ChE)
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
ヒト体内には,数種類のコリンエステラーゼ(ChE)が存在する。大別すると,アセチルコリンを特異的に分解する特異的AChEおよび非特異的ChEがある。
AChEは神経刺激伝達に関与すると考えられ,髄液中に多い。一方,非特異的ChEは血清,肝,膵などに含まれ,コリンエステルのほか種々のエステルを加水分解する。しかし,その生理的意義は不明である。
臨床検査で血清ChEという場合は非特異的ChEのことである。血清中のChEは大部分が肝細胞で合成され,血中に放出させるため肝実質細胞の機能と平行するため,主に肝機能の検査として用いられる。
遺伝性異型ChE血症, 肝癌, 肝硬変, 劇症肝炎, 抗ChE剤投与, 重症消耗性疾患(悪性腫瘍、貧血、結核、白血病、粘液水腫), 慢性肝炎, 有機リン中毒
ネフローゼ症候群, 肝細胞がん, 気管支喘息, 甲状腺機能亢進症, 高血圧, 脂肪肝, 糖尿病, 肥満, 本態性家族性高ChE血症
測定法文献
大澤 進 他:臨床化学 24 (3) :138~145,1995
臨床意義文献
中村 重信:日本臨床 53-増-292~295 1995