現在のラボ:杏和総合
○コリンエステラーゼ(ChE)
項目コード:319
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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コリンエステラーゼ(ChE)
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血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
(1ヵ月)
- 1~2
-
11
※4
- JSCC標準化対応法
- M 240~486 F 201~421(U/L)
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コリンエステラーゼ(ChE)
診療報酬
D007(01)
コリンエステラーゼ(ChE)
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 ☆
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
ヒト体内には,数種類のコリンエステラーゼ(ChE)が存在する。大別すると,アセチルコリンを特異的に分解する特異的AChEおよび非特異的ChEがある。
AChEは神経刺激伝達に関与すると考えられ,髄液中に多い。一方,非特異的ChEは血清,肝,膵などに含まれ,コリンエステルのほか種々のエステルを加水分解する。しかし,その生理的意義は不明である。
臨床検査で血清ChEという場合は非特異的ChEのことである。血清中のChEは大部分が肝細胞で合成され,血中に放出させるため肝実質細胞の機能と平行するため,主に肝機能の検査として用いられる。
異常値を示す病態・疾患
減少する疾患
遺伝性異型ChE血症, 肝癌, 肝硬変, 劇症肝炎, 抗ChE剤投与, 重症消耗性疾患(悪性腫瘍、貧血、結核、白血病、粘液水腫), 慢性肝炎, 有機リン中毒
上昇する疾患
ネフローゼ症候群, 肝細胞がん, 気管支喘息, 甲状腺機能亢進症, 高血圧, 脂肪肝, 糖尿病, 肥満, 本態性家族性高ChE血症
参考文献
測定法文献
大澤 進 他:臨床化学 24 (3) :138~145,1995
臨床意義文献
中村 重信:日本臨床 53-増-292~295 1995