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現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA

鉛(Pb)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 鉛(Pb)
    3K110-0000-019-274
    血液(ヘパリン加)
    3.0
    PH5
    冷蔵
    4~6
    原子吸光分析法

    原子吸光分析法
    元素試料を化学炎中や加熱グラファイト管中などで元素の原子化を行い,この原子蒸気に元素固有の共鳴線をあてると原子蒸気中の原子の数に応じて吸収されることを利用して,吸光度から元素量を定量する方法。

    (μg/dL)

備考

※1
下記をご参照ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。

容器

補足情報

臨床意義

鉛のおもな作用は、造血臓器をおかし、血色素合成を障害するのであるが、自他覚所見は多彩である。
職業的に鉛のある環境に曝露して、初期に体内に鉛が吸収されても臨床症状は認められず、諸検査ではじめて鉛によると考えられる生体反応が認められる時期(鉛摂取増量期,代償作用期)があり、次いで、軽度の貧血など集団健診で鉛中毒の症候を認める軽症中毒の時期、さらに進行して昔からいわれる典型的な鉛中毒と診断される時期にいたる。その他、腹部の疝痛(Bleikolik)を伴って急激に発症する型などがあるが、現在、わが国では、古くからいわれる顔面蒼白、鉛縁、伸筋麻痺、鉛疝痛などの典型的症状をそろえた症状をみることは稀である。
鉛貧血はヘム合成と解糖に関連する酵素に作用して血色素合成を障害することによると考えられるが、血球の形態的変化として、好塩基性斑点赤血球は鉛の生体反応としては比較的早く認められるが個体差も著しい。また網状赤血球も出現増加する。しかし、鉛による生体反応で最も早く著明に出現するのはコプロポルフィリン尿である。この鉛中毒時のコプロポルフィリン尿の成因については、佐野(晴)は鉛によるヘム合成の障害よりも骨髄ミトコンドリアによるグリシンからのδ-アミノレブリン酸(δ-ALA)の過剰合成が一義的であると考えている。このδ-ALAの尿中排泄増加は、鉛の生態侵襲によって早期にかつ著明に認められ診断価値が高い。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

鉛中毒

関連項目

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