現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA
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項目コード:7460
検査項目
JLAC10
乳び検体ではデータ影響を及ぼす場合がありますので避けてください。また,溶血検体では高値となる場合がありますので避けてください。
D012(01)
梅毒血清反応(STS)定性
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
STS | TP抗原 | 結果の解釈 |
---|---|---|
RPR〔LA〕等 | TP抗体〔LA〕等 | |
(-) | (-) | 非梅毒 ごく初期の早期梅毒 (まれ) |
(+) | (-) | ごく初期の早期梅毒※ 生物学的偽陽性 (BFP) |
(+) | (+) | 活動性梅毒 (要治療) 治癒状態の梅毒 |
(-) | (+) | 治癒状態の梅毒 ごく初期の早期梅毒 TP抗原系の非特異反応による偽陽性 (まれ) |
※ BFPを呈する疾患や最近の感染機会の有無を調査する。
STS抗体価の推移をモニターし、TP抗体の陽性反応を認めた場合、初期の梅毒感染を疑う。
あくまでも臨床診断が優先であり、血清学的検査は補助診断である。
カルジオリピン抗原に対する抗体。梅毒感染初期から陽性化し、治療後は陰性化する場合が多く梅毒症状をよく反映する。
生物学的偽陽性反応(BFP)が多い。
STS (RPR) は生物学的偽陽性 (BFP) が多く、梅毒感染以外に肝疾患、自己免疫疾患、妊婦などで偽陽性を示す場合がある。
トレポネーマ抗原に対する抗体で梅毒感染時に認められる特異的な抗体。
過去に梅毒陽性となった患者血清では、いつまでも抗体価が高値で持続する場合がある。
まれに非特異反応が認められる。
梅毒の免疫学的検査法は、梅毒の病原体であるTreponema Pllidum由来の抗原(TP抗原)を用いる方法とカルジオライピン、レシチンからなる脂質抗原が、梅毒患者血清と反応すること(ワッセルマン反応)を利用するSTS法とに大別される。現在STS法として、ガラス板法、RPRカードテスト法などがあり、広く普及している。しかし、これらの方法は用手法のため操作が煩雑で、判定に主観が入る等の問題がある。本法は、ラテックス比濁法の原理に基づきカルジオライピン、レシチン抗原を用い、光学的に梅毒脂質抗体を定量測定し、客観的判定が可能である。
真性梅毒、先天性梅毒、梅毒の初期感染、治療後の梅毒、潜伏梅毒、梅毒とBFP(生物学的擬陽性)の判別、妊婦梅毒、治療効果の判断。
測定法文献
桜庭 尚哉:医学と薬学 63(1):103~109,2010
臨床意義文献
水岡 慶二:検査と技術 21-7-549~555 1993