現在のラボ:SRL Advanced Lab.FMA
○淋菌およびクラミジアトラコマチスDNA同時同定
項目コード:6017
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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淋菌およびクラミジアトラコマチスDNA同時同定
6B615-0000-050-862 -
分泌物
- V50
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(28日)
- 1~2
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262
※7
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PCR(リアルタイムPCR)
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。 - (-)
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淋菌およびクラミジアトラコマチスDNA同時同定
備考
凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。分泌物,部分尿:検体に大量の血液が混入した場合は、正しい結果が得られないことがあります。男性の場合、PCR反応阻害物質の影響が稀に認められる場合がありますので、尿検体での検査をお勧めいたします。尿検体は最後の排尿から1時間以上経過後に初尿を採取してください。うがい液:検体採取前の食事、うがい、歯磨きなどは避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
[0A13] 腟トリコモナスおよびマイコプラズマジェニタリウムとの同時依頼のみ可能です。
[検体採取にあたっての注意事項]
腟潤滑剤、クリーム、ゲルなどカルボマー (カルボキシルビニルポリマー) を含む製品は、検査結果に影響する可能性があるため、子宮頸管擦過物および尿の採取中または採取前には使用しないようお願いいたします。
診療報酬
D023(05)
淋菌及びクラミジア・トラコマチス同時核酸検出〔TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法、PCR法による同時増幅法及び核酸ハイブリダイゼーション法による同時検出法、SDA法又はTRC法〕
微生物学的検査判断料150点
- ア 「淋菌及びクラミジア・トラコマチス同時核酸検出」は、クラミジア・トラコマチス感染症若しくは淋菌感染症が疑われる患者又はクラミジア・トラコマチスと淋菌による重複感染が疑われる患者であって、臨床所見、問診又はその他の検査による病原微生物鑑別が困難なものに対して治療法選択のために実施した場合及びクラミジア・トラコマチスと淋菌の重複感染者に対して治療効果判定に実施した場合に算定できる。
ただし、「クラミジア・トラコマチス抗原定性」、「淋菌抗原定性」、「細菌培養同定検査(淋菌及びクラミジアによる感染を疑って実施するもの)」、「クラミジア・トラコマチス核酸検出」又は「淋菌核酸検出」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
イ 「淋菌及びクラミジア・トラコマチス同時核酸検出」は、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法、PCR法による同時増幅法及び核酸ハイブリダイゼーション法による同時検出法、SDA法又はTRC法による。「淋菌及びクラミジア・トラコマチス同時核酸検出」は、泌尿器、生殖器又は咽頭からの検体(尿検体を含む。)によるものである。なお、TMA法による同時増幅法並びにHPA法及びDKA法による同時検出法、SDA法、PCR法による同時増幅法及び核酸ハイブリダイゼーション法による同時検出法又はTRC法においては咽頭からの検体も算定できる。
容器
V50 旧容器記号 F3
内容:グアニジン塩酸塩
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
補足情報
V50 (旧容器記号 F3) 検体取り扱い方法
採取方法 (分泌物)
- スワブ検体採取セット附属のドライスワブで子宮頸管とその周辺部の過剰な粘液を充分拭い取ります。このスワブは廃棄します。
- 附属のフロックスワブを子宮頸管内に挿入します。
同じ方向に5回そっとスワブを回し、腟の粘液に触れないように注意してスワブを引き抜きます。
- 専用容器のキャップを開け、採取したフロックスワブの先端が容器内の溶液に浸からないように注意しながら入れ、
柄につけられた線を容器の縁に合わせます。
- 専用容器の縁を利用してフロックスワブの柄につけられた線で折り入れ、
手元に残った折られた柄は廃棄します。
専用容器のキャップをしっかり閉め、室温保存で提出してください。
臨床意義
日本における性感染症は増加傾向にあり、その原因菌となる、クラミジアトラコマチス(Chlamydiatrachomatis:CT)および淋菌(Neisseria gonorrhoeae:GC)への早急な対策が求められている。
これらの感染症の診断は、尿道や子宮頸部からの分泌物や擦過物等の臨床検体の培養による分離・同定検査、免疫学的な検査や遺伝子検査によりクラミジアトラコマチス又は淋菌を証明することで行われている。しかし、これらの検査は、クラミジアトラコマチスと淋菌を別々に検出する操作を行う必要があり、これに代わる迅速な鑑別方法の開発が望まれている。
本検査は、同一の検体から、同一の試験管内で同時にクラミジアトラコマチスおよび淋菌をそれぞれ単独で検出する検査である。
参考文献
測定法文献
熊本 悦明 他:医学と薬学 66(6):1007~1014,2011.
臨床意義文献
日本性感染症学会:性感染症 診断・治療ガイドライン 2020.