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アンチトロンビンⅢ (ATⅢ)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • アンチトロンビンⅢ (ATⅢ)
    2B200-0000-022-315
    速やかに遠心
    血漿
    0.5
    PC2

    A00
    凍結
    (1ヵ月)
    1~2
    70
    ※3
    合成基質法
    80~130 (%)

備考


凝固検体取り扱いについては、下記をご参照ください。
3.2%のクエン酸ナトリウム0.2mLに血液1.8mLの割合で採血し,転倒混和を5~6回繰り返した後,速やかに血漿分離してください。血漿は必ず凍結保存してください。(複数の検査項目をご依頼される場合で,採血量が1.8mL以上の場合,(PC5)の容器をご利用ください。)

診療報酬

D006(9)
アンチトロンビン活性
血液学的検査判断料125点

容器

補足情報



臨床意義

アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)は,分子量58000,肝で合成される。生理的には抗凝固剤作用を有しており,活性化第Ⅹ因子や活性化第Ⅱ因子(トロンビン)などのセリンプロテアーゼと1対1に結合しその作用を阻害する.。ATⅡは,Arg47にへパリン結合部位を,Arg393-Ser394にトロンビン結合部位を有する。生体内では血管内皮細胞上のへパリンとATⅢが複合体を形成することにより,抗凝固作用を強力に発揮する。
ATⅢの血中濃度は生産性と消費のバランスにより左右されるため,意義として生体内での凝固系の働き,生産状態,血栓症の病因を知ることが重要。またATⅢ遺伝子は,染色体1g22-25上に存在し,先天性の場合はこの遺伝子レベルの異常により,生産が不十分な場合はATⅢ欠乏症となり,異常なATⅢを生産する場合はATⅢ異常症となる。なおATⅢの生体内半減期は健常人で65時間であるが,DICでは短縮する。生体内では血中,血管内皮,血管外にそれぞれ4:1:5の比率で分布している。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患-〔後天性〕

ネフローゼ症候群, 肝障害, 手術,外傷, 線溶亢進状態, 播種性血管内凝固(DIC)

減少する疾患-〔先天性〕

アンチトロンビンⅢ欠乏症・異常症

上昇する疾患

急性炎症, 急性肝炎, 腎移植後

参考文献

測定法文献
金井 正光,他:臨床検査法提要 改訂第32版(金原出版):434~436, 2005.
臨床意義文献
岡嶋 研二:日本臨床 53-増-43~47, 1995.

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