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現在のラボ:札幌ミライラボ

麻疹ウイルス IgM

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 麻疹ウイルス IgM
    5F431-1432-023-023
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    2~5

    200
    ※6
    EIA

    EIA(Enzyme immunoassay)
    酵素免疫測定法
    測定原理はRIAと同様で,標識物質に酵素で標識した抗原または抗体を用いて抗原抗体反応を行い,発色基質を加えて酵素活性を測定する方法。

    0.80未満 (-) 判定基準:下記参照

備考

&1
下記参照(*捕捉法)
*捕捉法:髄液の測定も可能です 検体量 0.4mL(冷蔵) 基準値 0.80未満 陰性
[5142 0]麻疹ウイルスIgMの結果における注意事項
伝染性紅斑(パルボウイルスB19感染),デング熱,突発性発疹(HHV6感染)などでも麻疹ウイルスIgMが陽性となる症例があることが報告されています。診断においては臨床症状および他の検査法を加味し,総合的に判断してください。

診療報酬

D012(44ホ)
グロブリンクラス別ウイルス抗体価(麻疹ウイルス)
免疫学的検査判断料144点

  • グロブリンクラス別ウイルス抗体価 下記をご参照ください。

容器

補足情報

臨床意義

麻疹ウイルスはヒトの麻疹(はしか:measles)の原因ウイルスである。麻疹ウイルスは患者の咳の飛沫,鼻汁などを介して健常人の気道や鼻粘膜に感染する。ウイルスの潜伏期は約10日である。麻疹に罹患すると微熱,咳,鼻炎,結膜炎,高熱の順で臨床症状が現れる(前駆期)。この期間が数日続いたのち発疹が生じる(発疹期)。発疹期は約5日間続き,回復へと向う(回復期)。特に前駆期の終わりに口腔粘膜にみられるコプリック斑は麻疹に特徴的である。
臨床上麻疹に類似する猩紅熱,風疹,突発性発疹などとの区別が困難な場合,また気管支炎,肺炎,中耳炎などの合併症,さらに麻疹ウイルスによる持続感染症としての麻疹後脳炎,亜急性硬化性全脳炎(SSPE)などが疑われる場合には血清診断が必要である。
血清学的診断として麻疹の急性期と回復期の血清について種々の方法により麻疹抗体価を測定し,両者の間で有意の値の上昇がみられれば,麻疹罹患を確診する。また,中枢神経系疾患の場合,EIA法IgG捕捉法による髄液中の局所抗体の証明が,また感染初期の血中抗体検査はEIA法IgMが有用であり,ワクチン接種後の抗体チェックには6-8週後にEIA法IgGが用いられる。抗原の検出にはウイルス分離とPCR法を用いた遺伝子解析なども有用である。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

亜急性硬化性全脳炎(SSPE), 合併症として気道感染症, 中耳炎, 脳炎, 脳脊髄炎, 麻疹

参考文献

測定法文献
厚生省監修:微生物検査必携 ウイルス・クラミジア・リケッチア検査 第3版 第1分冊 48~61 1987
臨床意義文献
庵原俊昭 他:医学と薬学 69(6):969-975,2013.

関連項目

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