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現在のラボ:札幌ミライラボ

コレステロール分画

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • コレステロール分画
    3F150-0000-023-233
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    (7日)
    2~5

    57
    ※4
    アガロースゲル電気泳動法

    電気泳動法
    荷電粒子の浮遊する電解質溶液に通電すると,粒子は各粒子の荷電と逆の極側に移動する現象を利用し,移動度から目的の物質を測定する方法。
    水溶液支持体にはセルロースアセテート膜,アガロースゲル,ポリアクリルアミドゲルなどが用いられる。

    HDLコレステロ-ル 23~48 LDLコレステロ-ル 47~69 VLDLコレステロ-ル 2~15 (%)

備考

&1
凍結保存は避けてください。

診療報酬

D007(18)
コレステロール分画
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • 肝胆道疾患の診断の目的で尿中硫酸抱合型胆汁酸測定を酵素法により実施した場合は、「コレステロール分画」に準じて算定する。ただし、「胆汁酸」を同時に測定した場合には、いずれか一方の所定点数のみを算定する。

容器

臨床意義

血中リポ蛋白あるいは脂質と動脈硬化症との関連については多くの研究がみられるが,中でも血中HDLコレステロールとの関連は,すでに1951年にその報告がなされている.その後あまり注目されなかったが,1976年, Framinghamの疫学的研究で,特に冠状動脈硬化症とHDL-Cとの関連性が脚光をあびるようになった.HDLは,比重 1.063~1.21 で,リポ蛋白中で一番大きいわけだが,コレステロールの代謝の上では,きわめて重要な役割を演じている.HDLは,他のリポ蛋白や細胞膜との間でコレステロール (遊離型) の交換を行い,HDLに結合しているL-CATの作用によりエステル型となり,結果的にコレステロールの吸収体としての作用を有するとされる.また,HDL量は生体中でのコレステロールプール量と逆相関にあることが判明しており,さらにHDLの約半分は血管外に存在し,細胞膜と密に関連して,生体膜の流動性に影響を及ぼしていると考えられ,これらのHDLの作用が動脈硬化症進展阻止因子として働いていると示唆される. 一方,LDLコレステロールの増加は,冠状動脈硬化症や虚血性心疾患の危険因子であり,従ってLDLコレステロール/HDLコレステロール比がそれら臨床的状態を考慮する上で重要な位置を占める.

参考文献

測定法文献
櫻林 郁之介 他:HDL-コレステロ-ル基礎と臨床 (株)テクノ 207~220 1980
臨床意義文献
脇屋 義彦 他:日本内科学会雑誌 70-5-714~726 1981

関連項目

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