現在のラボ:札幌ミライラボ

項目コード:4A5039 / 4759
検査項目
JLAC10
リアルタイムPCR
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。
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他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
指定の採取量を下図の容器に採血後、4~5回静かに転倒混和し、室温にて遠心分離後そのまま凍結してご提出ください。他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
D023(17)
サイトメガロウイルス核酸定量〔リアルタイムPCR法〕
微生物学的検査判断料150点
EDTA-2K+血漿分離剤入り (真空採血量5mL)
貯蔵方法:4~25℃
有効期間:製造から1年
サイトメガロウイルス(CMV)感染症には、先天性CMV感染症、幼児期を中心に感染する後天性CMV感染症、臓器移植患者における日和見感染によるCMV感染症があります。特に移植患者ではCMV感染症は極めて注意を要する合併症のひとつであり、CMV感染症の早期発見や早期治療の重要性が認識されています。
従来、CMV検査として、pp65抗原を検出するアンチゲネミア法が主に用いられておりますが、CMV核酸定量検査が保険適用されたことから、高感度・迅速性・高精度を実現するDNA定量検査のニーズが急速に高まってきています。加えて、血漿を用いたDNA血症検査(リアルタイムPCR法)とCMV抗原血症検査(C7-HRPあるいはC10/C11法)によるCMV再活性化のモニタリングにおける有用性を比較した検討が国内でなされ、リアルタイムPCR法によるDNA血症検査は、CMV抗原血症検査と同等もしくはそれ以上の有用性があることが示されています。
本項目により、血漿中のサイトメガロウイルスDNAを検出し,CMV感染症を早期にかつ迅速に診断することが可能となります。
サイトメガロウイルス感染症、臓器移植患者における日和見感染症
測定法文献
森 紗耶香, 他:医学と薬学 77 (8):1181~1188, 2020.
臨床意義文献
日本造血細胞移植学会:造血細胞移植ガイドライン サイトメガロウイルス感染症 2018年8月
臨床腎移植学会:腎移植後サイトメガロウイルス感染症の診療ガイドライン2011.