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サイトメガロウイルス核酸定量

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • サイトメガロウイルス核酸定量
    血漿
    1.8
    PSF
    凍結
    (84日)
    2~4

    450
    ※7
    PCR(リアルタイムPCR)

    リアルタイムPCR
    PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。

    検出せず(IU/mL)

備考

&1
他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
指定の採取量を下図の容器に採血後、4~5回静かに転倒混和し、室温にて遠心分離後そのまま凍結してご提出ください。他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。

診療報酬

D023(17)
サイトメガロウイルス核酸定量〔リアルタイムPCR法〕
微生物学的検査判断料150点

  • 「サイトメガロウイルス核酸定量」は、以下のいずれかに該当する場合であって、血液を検体としてリアルタイムPCR法によりサイトメガロウイルスDNAを測定した場合に算定する。
    ア 臓器移植後若しくは造血幹細胞移植後の患者、HIV感染者又は高度細胞性免疫不全の患者に対して、サイトメガロウイルス感染症の診断又は治療効果判定を目的として行った場合。ただし、高度細胞性免疫不全の患者については、本検査が必要であった理由について、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
    イ 症候性先天性サイトメガロウイルス感染症患者に対して、治療効果判定を目的として行った場合。

容器

補足情報

臨床意義

サイトメガロウイルス(CMV)感染症には、先天性CMV感染症、幼児期を中心に感染する後天性CMV感染症、臓器移植患者における日和見感染によるCMV感染症があります。特に移植患者ではCMV感染症は極めて注意を要する合併症のひとつであり、CMV感染症の早期発見や早期治療の重要性が認識されています。
従来、CMV検査として、pp65抗原を検出するアンチゲネミア法が主に用いられておりますが、CMV核酸定量検査が保険適用されたことから、高感度・迅速性・高精度を実現するDNA定量検査のニーズが急速に高まってきています。加えて、血漿を用いたDNA血症検査(リアルタイムPCR法)とCMV抗原血症検査(C7-HRPあるいはC10/C11法)によるCMV再活性化のモニタリングにおける有用性を比較した検討が国内でなされ、リアルタイムPCR法によるDNA血症検査は、CMV抗原血症検査と同等もしくはそれ以上の有用性があることが示されています。
本項目により、血漿中のサイトメガロウイルスDNAを検出し,CMV感染症を早期にかつ迅速に診断することが可能となります。

異常値を示す病態・疾患

関連疾患

サイトメガロウイルス感染症、臓器移植患者における日和見感染症

参考文献

測定法文献
森 紗耶香, 他:医学と薬学 77 (8):1181~1188, 2020.
臨床意義文献
日本造血細胞移植学会:造血細胞移植ガイドライン サイトメガロウイルス感染症 2018年8月
臨床腎移植学会:腎移植後サイトメガロウイルス感染症の診療ガイドライン2011.

関連項目

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